
この記事のポイント
- バンコクのビアホールで火災が起き、死者は33人、重体者も16人にのぼった。
- 防犯カメラにはステージ上の天井付近に煙がたまる様子が写っていた。
- 人気バンドの歌手も犠牲となり、屋内施設の安全対策が改めて問われている。
タイの首都バンコク・ラートプラーオ地区にあるビアホール(生演奏を楽しめる大型飲食店)で火災が発生し、多数の死傷者が出る惨事となった。地元警察の管轄責任者が防犯カメラの映像を公開し、出火直前の状況が徐々に明らかになりつつある。
防犯カメラが捉えた出火直前の様子
バンコク都市警察第2方面本部(ผบก.น.2=首都圏の一定エリアを管轄する警察組織の責任者)は、店内の防犯カメラ映像を確認した結果、惨事が起きる前にステージ上部の天井付近で煙がたまっていく様子が写っていたと説明した。ステージ周辺で何らかの発火があり、天井裏や内装に燃え広がった可能性が指摘されているが、正確な出火原因は現時点で調査中とされる。
死者は33人に、重体者も多数
地元報道によると、この火災による死者はこれまでに33人に達し、容体が最も深刻な「レッド」区分の患者も16人にのぼるとされる。多くの人が集まる夜の時間帯に、逃げ場の限られた屋内空間で煙が急速に広がったことが、被害を大きくした要因とみられている。
人気バンドの歌手も犠牲に
犠牲者の中には、タイの人気バンド「ทศกัณฐ์(トッサカン、ラーマーヤナの登場人物・魔王ラーヴァナに由来する名)」のメンバーで「ดิน(ディン)」の愛称で知られる歌手も含まれていたと伝えられている。バンドの仲間や友人らが集中治療室(ICU)の前で回復を祈り続けたが、願いはかなわなかったという。エンターテインメントの現場を襲った悲劇として、タイ国内で大きな衝撃が広がっている。
問われる屋内施設の安全対策
タイでは近年も大型店舗やナイトスポットでの火災が繰り返し問題となってきた。今回も、避難経路や防火設備、内装材の防炎性能といった屋内施設の安全管理が改めて問われることになりそうだ。当局は原因究明と責任の所在の解明を進めるとみられる。
※本記事はタイの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:เดลินิวส์




