
この記事のポイント
- オランダ・デンハーグの住宅街で大規模な違法薬物製造施設が摘発された。
- 爆発や有毒ガスの恐れから数十戸・約150人が一時避難し、その後帰宅した。
- 容疑者2人が逮捕され、施設には数千リットルの化学物質が保管されていた。
オランダ西部の都市デンハーグ(Den Haag、英語名ハーグ)の住宅街で、大規模な違法薬物の製造施設(ドラッグ・ラボ)が見つかり、爆発の危険があるとして数十戸の住宅から住民が避難する騒ぎになりました。デンハーグはアムステルダム、ロッテルダムに次ぐオランダ第三の都市で、国会や各国大使館、国際司法裁判所が置かれる「行政の中心地」としても知られています。
住宅街の一角に大量の化学物質
現地の複数の報道によると、摘発された施設には数千リットル規模の化学物質(薬物の原料や溶剤とみられる液体)が保管されていました。消防が現場に入り、製造を停止させる作業に追われたと伝えられています。可燃性・有害性の高い薬品が大量にあったことから、火災や爆発、有毒ガス発生の恐れがあると判断され、周辺住宅への避難指示が出されました。
避難の対象となったのは数十戸で、住民およそ150人が一時的に自宅を離れたと報じられています。その後、危険が取り除かれたとして住民は帰宅を許可されました。この事件に関連して、容疑者2人が身柄を拘束されています。
オランダが抱える「合成麻薬」の問題
オランダでは近年、アンフェタミンやMDMA(エクスタシー)といった合成麻薬(synthetische drugs)の違法製造が社会問題となっています。港湾都市ロッテルダムなどを通じた密輸ルートに加え、国内各地の住宅や納屋、倉庫を隠れみのにした製造施設がたびたび摘発されてきました。こうしたラボは可燃性の高い薬品を扱うため、火災や爆発を引き起こす例も少なくありません。今回のように、ごく普通の住宅街の一角で大量の化学物質が見つかるケースは、周辺住民にとって身近で深刻なリスクとなっています。
なお、報じられている化学物質の具体的な種類や、製造されていた薬物の詳細については、現時点の報道では明確に確定していません。捜査の進展に伴い、施設の規模や関与した人物について今後さらに情報が出てくる可能性があります。
※本記事はオランダの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:Omroep West




