
この記事のポイント
- 米国27州でアイスバーグレタスが寄生虫汚染の疑いにより自主回収の対象となった。
- 原因は寄生虫シクロスポラで、感染すると激しい下痢などの症状が出る恐れがある。
- 産地とされるメキシコ側は、発生源がメキシコと確定したわけではないと反論している。
米国で、寄生虫による食中毒(シクロスポラ症)の集団発生を受け、アイスバーグレタス(結球レタス)が広範囲で自主回収される事態となっています。現地報道によれば、回収の対象は27州に及び、産地の一部がメキシコとされていることから、メキシコ国内でも大きな関心を集めています。
何が起きているのか
問題となっているのは「シクロスポラ(Cyclospora)」と呼ばれる微小な寄生虫です。これに汚染された食品を口にすると、激しい下痢や腹痛、倦怠感などを伴う「シクロスポラ症」を発症することがあります。加熱が不十分になりがちな生野菜や果物が原因になりやすいとされ、今回はパック詰めのレタスが疑われています。
大手生鮮野菜加工会社テイラーファームズ(Taylor Farms/米国)は、メキシコ産レタスを含む対象製品の回収範囲を拡大したと報じられています。現地メディアは消費者に対し、「パック詰めサラダを当面避ける」「該当製品は廃棄する」といった注意を呼びかけています。
メキシコ側の反応
一方、メキシコの保健当局と農業当局は、今回の集団発生の原因がメキシコ産の農産物にあると確定したわけではない、との立場を示していると伝えられています。国境をまたいで流通する生鮮食品では、栽培・加工・輸送のどの段階で汚染が起きたかを特定するのは容易ではなく、原産地を巡る見解が食い違うことは珍しくありません。対メキシコ輸出は農業分野の重要な柱であり、風評による打撃を警戒しているとみられます。
日本の読者が押さえておく点
現時点で判明しているのは「回収措置が取られている」という事実であり、汚染源や責任の所在は調査中の段階です。断定的な報道には注意が必要でしょう。生野菜はよく洗う、体調に異変を感じたら医療機関を受診する、といった一般的な予防が基本となります。
※本記事はメキシコの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:CNN en Español




