
この記事のポイント
- エア・インディア機長が大麻検査で陽性となり、飛行中に短時間の仮眠を取っていたと報じられた。
- 同社は8月13日から全パイロットの薬物・薬剤スクリーニングを開始すると伝えられている。
- インドではDGCAが乗務員の薬物検査を義務化しており、業界全体の安全意識が問われている。
インドの大手航空会社エア・インディアの機長が、禁止薬物である大麻の検査で陽性反応を示していたと現地メディアが報じ、同国の航空業界で波紋を広げている。この機長は、タイのリゾート地プーケットからインドの首都デリーへ向かう国際線の運航中に、コックピット内で30〜35分ほど仮眠を取っていたとも伝えられている。
何が報じられているのか
複数の現地報道によると、問題となったのはプーケット発デリー行きの便を担当した機長で、運航後の薬物検査で大麻の陽性反応が確認されたという。飛行中に短時間の仮眠を取っていたとされる点も問題視されている。なお、長距離便では交代要員を含む複数の乗務員が搭乗し、規定の範囲内で休息を取ること自体は珍しくないが、今回は薬物検査の結果と重なったことで厳しい目が向けられている。個々の経緯や社内処分の詳細は、現時点で公式には明らかにされていない部分も多く、断定は避けたい。
エア・インディアが全機長の検査へ
この一件を受け、エア・インディアは8月13日から、所属するパイロットを対象に禁止薬物および服用中の薬剤に関する全面的なスクリーニング(検査)を実施すると報じられた。エア・インディアは長くインドの国営航空会社だったが、2022年に同国の大手財閥タタ・グループの傘下に入り、経営の立て直しとサービス品質の向上を進めている最中にある。
インドの航空業界では、運航乗務員に対する飲酒・薬物検査は民間航空総局(DGCA、インドの航空規制当局)の規則で義務づけられている。今回のように陽性が確認された場合、当該乗務員は乗務停止となり、規定に沿った処分やリハビリ手続きの対象となるのが一般的だ。
乗客の安全と信頼という課題
一部の現地紙は社説で、パイロットの規律と乗客の安全という観点からこの問題を取り上げ、業界全体の意識向上を求めている。航空はわずかなヒューマンエラーが重大事故につながりうる分野であり、乗務員の健康管理や薬物規制の徹底は各国共通の重要課題だ。エア・インディアにとっては、再建の途上で安全と信頼をどう確保するかがあらためて問われる形となった。
※本記事はインドの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:Hindustan Times




