
この記事のポイント
- コーラン暗唱の見返りに酒を渡す催しがインドネシアで炎上し批判を集めている。
- MCや参加者ら4人が容疑者となり、捜査は首都圏のポルダ・メトロへ移管された。
- 宗教団体MUIは宗教・道徳・法のすべてに反すると強く非難している。
世界最大のイスラム教徒人口を抱えるインドネシアで、聖典コーランの章句を暗唱すると酒がもらえるという催しが大きな批判を浴びている。この「チャレンジ」をめぐる捜査は、ジャカルタ首都圏を管轄する大規模警察組織「ポルダ・メトロ・ジャヤ」へ移管された。地元報道が伝えた。
何が問題になったのか
報じられているのは、酒類(現地語でミラス=アルコール飲料の総称)を扱う催しの場で、コーランの一節を暗唱できた人に酒を「賞品」として渡すという企画だ。暗唱の対象には、慰めや希望を説くことで知られる短い章「アッ=ドゥハー章」が含まれていたとされる。イスラム教で厳格に禁じられている飲酒と、信仰の中心にある聖典とを結び付けた点が、宗教的にきわめて重大な侮辱と受け止められた。
4人が容疑者に
地元メディアによると、この件では司会役(MC)や企画の実行者、参加者を含む複数の人物が捜査対象となり、4人が容疑者とされたと伝えられている。警察はMCと企画を作った人物の身柄を拘束したと報じられた。捜査が首都圏の上位組織へ引き上げられたことは、当局がこの問題を軽視せず、社会的影響の大きい事案として扱う姿勢の表れと見られる。ただし、各人の具体的な役割や適用される罪状の詳細は、現時点の報道からは断定できない。
宗教界の反応
インドネシアのイスラム教の宗教見解をまとめる有力団体「MUI(インドネシア・ウラマー評議会)」は、この催しについて「宗教・道徳・法のいずれにも反する」と強く非難したとされる。インドネシアでは宗教感情を害する行為が法的に問われる場合があり、世論の反発も相まって厳しい対応が求められている状況だ。
飲酒に寛容な国も多い一方、インドネシアでは信仰実践が日常に深く根付いており、聖典を娯楽や販促の道具にすることへの拒否感は非常に強い。今回の騒動は、その感覚の違いを示す一例といえる。
※本記事はインドネシアの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:detikNews




