
この記事のポイント
- メキシコの首都メキシコシティの一区、アルバロ・オブレゴン区で爆発が発生し死傷者が出た。
- 当初は死者1人・負傷11人と報じられたが、続報で死者2人・負傷14人と数字が更新された。
- 爆発は飲食店の店内ではなく隣接建物だったと当局が訂正し、検察が原因を捜査中。
メキシコの首都で起きた爆発、飲食店周辺に被害
メキシコの首都メキシコシティのアルバロ・オブレゴン区で、飲食店の付近が爆発する事故が起きました。現地報道によると、当初は1人が死亡、11人が負傷したと伝えられましたが、その後の続報では死者が2人、負傷者は14人に増えたとされています。数字は報道機関や発表の時点によって差があり、現時点では最終的な被害規模は確定していません。
アルバロ・オブレゴン区(Álvaro Obregón)は、メキシコシティを構成する16の行政区(アルカルディア)の一つです。日本でいえば東京23区の一区に近い位置づけで、市の南西部に広がり、高級住宅街や商業地区と、丘陵地に密集した庶民的な住宅地が混在しているのが特徴です。
「タコス店の中ではない」と当局が訂正
当初の報道では、現場となった「タケリア(タコス店)ラ・バハディータ」という飲食店の店内で爆発が起きたと伝えられました。しかし当局はその後、爆発が起きたのは店内ではなく隣接する建物であったと訂正しています。事故直後は情報が錯綜しやすく、発生場所や原因については訂正が繰り返されるのが通例です。
メキシコシティ検察(フィスカリア)は死者と負傷者の数を確認したうえで、爆発の原因について捜査を進めているとしています。現時点で原因は公式に特定されておらず、断定的な説明は出ていません。
背景:メキシコで繰り返されるガス関連の事故
今回の原因は未確定ですが、一般論として、メキシコの都市部では飲食店や住宅でLPガス(プロパンガス)のボンベが広く使われています。日本のように都市ガスの導管網が全域に行き渡っているわけではなく、屋上や店の裏手にボンベを置いて調理に使う形態が一般的です。このため過去にも、ボンベやホースからのガス漏れが原因とみられる爆発事故が各地で繰り返し報じられてきました。
加えて、狭い区画に店舗と住居が密接して建ち並ぶ地域では、一箇所の爆発が隣の建物のガラスや壁を破壊し、通行人を含む周辺の人々にまで被害が及びやすいという事情があります。今回、飲食店の店内ではなく隣接建物が爆発源とされながら、店の関係者や周囲の人が巻き込まれたとみられる点も、こうした市街地の構造と無関係ではないでしょう。ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、今回の事故に当てはまるかどうかは捜査結果を待つ必要があります。
日本の読者が知っておきたいこと
メキシコシティは人口900万人超(都市圏では2000万人規模)の巨大都市で、日本からの駐在員や旅行者も少なくありません。街頭のタコス店は観光客にも人気ですが、こうした小規模店舗が密集するエリアでは、火災やガス事故のリスクが日本の繁華街とは異なる形で存在します。
現地当局は引き続き負傷者の救護と原因究明にあたっており、死傷者数や原因については今後の発表で更新される可能性があります。
※本記事はメキシコの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:La Jornada




