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ベトナム中部ハティン省で大雨被害、ダムは放流対応へ

ベトナム中部ハティン省で大雨により一部地域で被害が発生。各地のダムは事前放流を開始し、当局は今後の降雨と増水への警戒を呼びかけている。

ベトナム中部ハティン省で大雨被害、ダムは放流対応へ
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この記事のポイント

  • ベトナム中部ハティン省で大雨が降り、一部地域で冠水などの被害が報じられています。
  • 省内の複数のダムが洪水に備えて放流を実施し、下流域への警戒が呼びかけられています。
  • 中部は9〜11月が雨の多い時期で、山と海が近い地形から水害が起きやすい地域です。
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ベトナム中部ハティン省で大雨による被害

ベトナム中部のハティン省(Hà Tĩnh)で大雨が降り、一部の地域で被害が出ていると現地メディアが伝えています。省内では冠水や土砂の流出などにより、住宅や農地、道路といった生活に直結するインフラへの影響が報じられており、地元当局が被害状況の把握と応急対応にあたっている状況です。

ハティン省は、首都ハノイと南部ホーチミン市のほぼ中間、ベトナムが細長くくびれた「中部地方」に位置する省です。日本の県に相当する行政単位で、西側はラオスとの国境に接する山地、東側は南シナ海(ベトナムでは「東海」と呼ばれます)に面した平野という地形を持ちます。山から海までの距離が短く、川の流れが急なため、上流でまとまった雨が降ると短時間で下流の平野部が水に浸かりやすいという特徴があります。

ダムの「事前放流」という判断

今回の大雨を受け、ハティン省内の複数のダム・貯水池が放流(xả tràn)を実施していると報じられています。日本でも近年知られるようになった考え方ですが、ダムは水を貯めるだけの施設ではなく、豪雨の前後に貯水量を調整することで洪水のピークを抑える役割を担います。大雨で流れ込む水の量が増える前に、あらかじめ水位を下げておくのが「事前放流」です。

ただし放流そのものによって下流の河川の水位は上がります。そのため当局は放流の時間帯や量を事前に周知し、川沿いの住民に避難や警戒を促すのが通例です。ベトナムでも豪雨のたびにこの下流への影響が議論になっており、放流の判断とタイミングが被害の大きさを左右します。

ベトナムの雨季と中部地方の事情

ベトナム中部は例年、おおむね秋(9月〜11月ごろ)に雨の多い時期を迎えます。台風や熱帯低気圧が南シナ海から接近しやすいうえ、西側に連なる山地に湿った空気がぶつかることで、短期間に非常に多くの雨が降ることがあります。ハティン省を含む中部各省は、この時期に繰り返し洪水被害を受けてきた地域として知られています。

現地報道では、ハティン省だけでなく全国の複数の地域で大雨への警戒が呼びかけられており、気象当局が数時間先の危険な天候を警告する速報も出されています。日本と同じように、ベトナムでも短時間の激しい雨に対する早期警戒情報の発信が防災の柱になりつつあります。

今後の見通し

本稿の時点で、被害の全容や人的被害の有無を示す確定的な数字は確認できていません。こうした豪雨災害では、道路の寸断や通信の途絶によって被害の把握に時間がかかり、当初の発表から数字が増えていくことが一般的です。現地に知人や取引先がいる場合は、省・市レベルの当局発表と、ダム放流に関する通知を随時確認するのが現実的な対応といえるでしょう。

※本記事はベトナムの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。

📰 情報ソース:Báo Hà Tĩnh

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