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インドネシア・KMヴィルゴ転覆事故、船体反転による捜索も検討

インドネシア東ジャワ沖で転覆した旅客船KMヴィルゴをめぐり、国家捜索救助庁が船体を反転させて行方不明者を捜す案を検討していると報じられた。

インドネシア・KMヴィルゴ転覆事故、船体反転による捜索も検討
🔥🔥 ローカル度・高

この記事のポイント

  • 転覆した旅客船KMヴィルゴの船内に、多数の行方不明者が残されている可能性が指摘されている。
  • 潜水捜索が難航した場合に備え、バサルナスが船体そのものを反転させる案を検討していると報じられた。
  • 捜索は周辺の島嶼部へ拡大し、国会からは安全手順を満たさない船の運航停止を求める声も出ている。
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転覆した船体の中に、まだ人が取り残されている可能性

インドネシアで発生した旅客船「KMヴィルゴ・トランスポート8」の海難事故で、同国の国家捜索救助庁(Basarnas=バサルナス)が、海上に浮かぶ転覆した船体そのものを反転させて内部を捜索する案を検討していると現地メディアが報じています。多数の行方不明者が船内に閉じ込められたままである可能性が指摘されており、通常の潜水捜索が難航した場合の「最後の手段」として浮上した選択肢です。

バサルナス(Badan Nasional Pencarian dan Pertolongan)は、日本でいえば海上保安庁の救難部門に近い役割を担う国家機関で、海・空・山岳を問わず全国の遭難事案の捜索救助を統括します。1万7000を超える島々からなるインドネシアでは、島と島を結ぶフェリーや旅客船が日常の足であり、海難時の一次対応はこの組織が中心になります。

なぜ「船をひっくり返す」案が出るのか

報道によれば、生存者や遺体の収容が進む一方で、なお100人を超える人の行方が分かっていないとされます。転覆船の船内捜索は、ダイバーにとって極めて危険な作業です。船内は上下が逆さまになり、内部構造が把握しづらいうえ、漂流物や燃料油で視界がほとんど効かないことも珍しくありません。加えて、沈みかけた船体はいつ姿勢を崩すか分からず、退避経路を失えばダイバー自身が犠牲になりかねません。

こうした事情から、潜水による内部進入が難しいと判断された場合に、クレーン船やタグボートなどで船体の姿勢を元に戻し、内部にアクセスしやすくするという発想が出てきます。ただしこれは大規模な機材と時間を要する作業で、反転の過程で船体が沈没したり、内部の状況がかえって崩れたりするリスクもあります。あくまで検討段階の一案であり、実施が決まったと伝えられているわけではない点には注意が必要です。

捜索範囲は周辺海域へ拡大

捜索は船体周辺だけでなく、潮流に乗って流された人を想定して周辺の島々へと広げられています。東ジャワ州の警察当局が、マドゥラ島東端のスメネプ周辺やマサレンブ島方面まで沿岸を捜索しているとされます。マサレンブはジャワ海に浮かぶ小さな島嶼群で、過去にも海難事故が起きている海域として現地では知られています。

安全基準をめぐる議論にも波及

事故を受けて、インドネシア国会(DPR)の副議長からは、安全運航の手順(SOP)を満たしていない船舶の運航を止めるべきだという趣旨の発言も出ています。インドネシアでは旅客船の定員超過や整備不良、天候判断の甘さが繰り返し指摘されており、大きな海難が起きるたびに規制強化が議論される一方、離島住民にとって船が唯一の交通手段であるという現実との折り合いが課題になってきました。今回の事故も、その構造的な問題を改めて突きつける形になっています。

行方不明者の人数や事故原因、今後の対応方針は、捜索の進展に伴って更新される見込みです。現地当局の発表を待つ必要があります。

※本記事はインドネシアの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。

📰 情報ソース:detikNews

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