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ブラジル最高裁で判断対立 フラビオ氏巡る「守護聖母」投稿

ブラジル最高裁のディノ判事が、フラビオ・ボルソナロ氏が守護聖母の撤廃を支持したとする虚偽投稿の削除命令を覆した。宗教と選挙が絡み論争が広がっている。

ブラジル最高裁で判断対立 フラビオ氏巡る「守護聖母」投稿
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この記事のポイント

  • ブラジル最高裁のディノ判事が、フラビオ氏に関する虚偽投稿の削除命令(メンドンサ判事による)を覆した。
  • 投稿はフラビオ氏がブラジルの守護聖母「アパレシーダの聖母」の撤廃を支持したとする事実と異なる内容だった。
  • ルーラ大統領やカトリック司教団も反応し、専門家からは適正手続き違反を指摘する声も出ている。
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最高裁判事の間で判断が分かれる

ブラジルで、最高裁判事2人の判断が食い違う事態が起きています。現地紙エスタダンなどによると、連邦最高裁判所(STF)のフラビオ・ディノ判事が、同じ最高裁のアンドレ・メンドンサ判事が出していたSNS投稿の削除命令を覆しました。問題の投稿は、上院議員のフラビオ・ボルソナロ氏がブラジルの守護聖母を「外す」ことを支持している、という事実と異なる内容を広めていたとされます。

フラビオ氏はジャイル・ボルソナロ前大統領の長男で、保守派の有力政治家です。一方、メンドンサ判事はボルソナロ前大統領が、ディノ判事はルーラ現大統領がそれぞれ指名しました。今回の対立を、判事の政治的な立場の違いと結びつけて見る向きもあるようです。

「アパレシーダの聖母」とは

話題の中心にある「ノッサ・セニョーラ・アパレシーダ(アパレシーダの聖母)」は、ブラジルの守護聖母としてカトリック信者から深く敬われている存在です。毎年10月12日は祝日になっていて、サンパウロ州にある大聖堂には全国から巡礼者が集まります。世界でも有数のカトリック人口を持つブラジルでは、この聖母をどう扱うかが政治家の評価を左右しかねない、とても敏感な話題です。

政界や教会にも波紋

現地メディアによれば、ルーラ大統領はこの件について「アパレシーダの聖母に手を出すことは受け入れられない」と述べました。これに対しフラビオ氏は中西部ゴイアス州の州都ゴイアニアで、ブラジル全国司教協議会(CNBB)が偽情報を使って与党・労働者党(PT)を助けていると批判しました。CNBBは国内のカトリック司教でつくる組織で、広報部門が虚偽情報に関する「説明文書」を出して対応しています。

ディノ判事の判断には法律の専門家から疑問の声も出ています。CNNブラジルは、この決定が「適正手続き(デュー・プロセス)に反しているように見える」とする専門家の見方を伝えました。

背景と今後の焦点

ブラジルでは選挙のたびに、SNSで広がる偽情報への対応が大きな問題になってきました。司法が投稿の削除を命じる権限をどこまで持つのかについては、「表現の自由」との兼ね合いで保守派を中心に批判が根強くあります。今回の件は、宗教・選挙・司法の役割が重なり合う論争になっています。最高裁の中で今後どう調整されるのか、選挙戦にどう響くのかが注目されますが、先行きははっきりしていません。

※本記事はブラジルの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。

📰 情報ソース:Estadão

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