🌐 日本語

世界の声 — 各国のローカルニュースを、日本語で

購読するメール通知に登録

韓国DMZで地雷爆発、与党議員「北朝鮮に責任」も慎重対応を主張

韓国と北朝鮮を隔てる非武装地帯(DMZ)で地雷爆発が発生。与党の陳成俊議員は北朝鮮の責任を指摘する一方、「故意かどうか」を見極めてから軍事対応すべきだと慎重論を示しました。

韓国DMZで地雷爆発、与党議員「北朝鮮に責任」も慎重対応を主張
🔥🔥 ローカル度・高

この記事のポイント

  • 韓国と北朝鮮を隔てる非武装地帯(DMZ)で地雷が爆発し、韓国政界で対応をめぐる議論が起きている。
  • 与党の陳成俊議員は北朝鮮に責任があるとしつつ、故意かどうかを見極めてから慎重に軍事対応すべきだと主張した。
  • 李大統領は徹底した調査を指示。一方、野党は北朝鮮への姿勢が弱腰だと批判し、政治的な争点になっている。
シェアX (Twitter)FacebookLINEはてブ

韓国と北朝鮮の境界にある非武装地帯(DMZ)で地雷が爆発した事故をめぐり、韓国の政界で対応をめぐる議論が起きています。与党・共に民主党の陳成俊(チン・ソンジュン)議員は、爆発の責任は北朝鮮側にあるとの見方を示しました。そのうえで、軍事的な対応は爆発が「故意」によるものかどうかを見極めてから慎重に判断すべきだと主張しました。

「北朝鮮の責任」と「慎重な対応」の両立

韓国メディアの報道によると、陳議員は今回の地雷爆発について北朝鮮に責任があるとの立場を示しました。一方で、北朝鮮が意図的に地雷を設置したのか、過去に埋められた地雷が雨などで流されたといった偶発的な事情なのかによって、取るべき対応は変わると指摘しています。故意性の判断を抜きにした強硬な軍事対応は避けるべきだという考えです。

李在明(イ・ジェミョン)大統領も、事故について迅速かつ徹底した調査を指示し、真相に応じて必要な措置を取る方針を示したと報じられています。現時点では、爆発の詳しい経緯や被害の全容について、公式に確定した情報は限られています。

DMZとはどんな場所か

DMZは、1953年の朝鮮戦争休戦協定にもとづき、軍事境界線の南北それぞれ約2キロの範囲に設けられた緩衝地帯です。朝鮮半島を横断する形で東西に延びており、長年にわたって双方が埋めた大量の地雷が残っているとされます。大雨で地雷が流されて移動することもあり、周辺地域では以前から危険性が指摘されてきました。

2015年8月には、DMZ内で韓国軍の兵士が地雷の爆発で重傷を負う事件が起きています。韓国側は北朝鮮による意図的な設置と判断して対北朝鮮の拡声器放送を再開し、南北間の緊張が一気に高まりました。今回の事故で「故意性」が焦点になっているのは、このときの経験も背景にあるとみられます。

与野党で分かれる評価

李政権は南北間の緊張緩和を重視する姿勢をとっており、与党内の慎重論もその路線に沿ったものといえます。これに対し、野党・国民の力の張東赫(チャン・ドンヒョク)氏は、李大統領は他国には強い態度をとるのに北朝鮮には及び腰だと批判しました。安全保障をめぐる政府の対応姿勢そのものが、政治的な争点になりつつあります。

今後は、韓国軍などによる調査で爆発の原因や故意性がどこまで明らかになるかが焦点です。調査結果しだいで、政府の対応や南北関係の行方が左右される可能性があります。

※本記事は韓国の現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。

📰 情報ソース:hani.co.kr

シェアX (Twitter)FacebookLINEはてブ