
この記事のポイント
- バンコク東部のチャロンクルン通りやルアンペーン通りなどで、冠水して水位の高い場所が今も複数ある。
- ラートクラバンでは状況がやや良くなっている。一方、低い土地のノンチョーク地区ではまだ水位が高いと伝えられている。
- バンコク都庁は、この先の強い雨に備えて主な運河の排水を急いでいる。雨季が終わるまで注意が必要だ。
バンコク東部の主要道路で冠水が続く
タイの首都バンコクでは、東部を中心に道路の冠水が続いています。現地の大手紙タイラットは、チャロンクルン通り、ルアンペーン通り、ラートクラバン地区の道路などで、今も水位の高い場所が複数あると報じました。そのうえで、出かける前に道路状況を確かめるよう呼びかけています。
これらの道路は、いずれもバンコク東部の郊外にあります。ラートクラバン地区は、スワンナプーム国際空港に近い住宅地です。工業団地もあり、通勤や物流のトラックが多く通ります。ルアンペーン通りは、ラートクラバンから東隣のチャチューンサオ県方面へ延びる道路です。チャロンクルン通りは、工業団地のあたりを南北に走ります。冠水が長引けば、住民の通勤や通学、工場の物流に影響が出るおそれがあります。
改善の兆しがある地区と、水が引かない地区
ほかの現地メディアの報道では、ラートクラバンでは状況がやや良くなってきたとされています。一方、北隣のノンチョーク地区ではまだ水位が高いと伝えられています。ノンチョークは田畑や養魚池が広がる低い土地で、もともと水がたまりやすい地域です。
バンコク都庁は、市内を流れる主な運河の排水を急いでいます。この先も強い雨が予想されており、それに備えて運河の水位を下げておく狙いがあるとみられます。バンコクには「クローン」と呼ばれる運河が網の目のように走っており、昔から雨水を流す役目を担ってきました。
なぜバンコクは浸水しやすいのか
バンコクはチャオプラヤー川の河口に近い低地に広がる都市です。海抜がとても低い地域が多くあります。毎年5月ごろから10月ごろまでの雨季には、短い時間に激しく降る雨が多く、排水が追いつかずに道路が冠水することがよくあります。都市化で地面がコンクリートで覆われたことや、地下水のくみ上げによる地盤沈下も、浸水しやすさの原因だとよく指摘されています。
今回の冠水が長引いている理由について、詳しいことははっきりしていません。ただ一般論として、東部の郊外は都心に比べて排水の設備が整っておらず、低い土地も多いため、水が引くのに時間がかかりやすいといわれます。
現地では、都の対応に厳しい声も一部で出ています。冠水は毎年のように繰り返されており、雨季の終わりまで都の排水対策と東部の水の引き具合が注目されそうです。現地への渡航や出張を予定している人は、最新の道路情報を確認することをおすすめします。
※本記事はタイの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:thairath.co.th




