🌐 日本語

世界の声 — 各国のローカルニュースを、日本語で

購読するメール通知に登録

サウジ南部ハミス・ムシャイトへ弾道ミサイル、連合軍が迎撃と発表

サウジ主導の連合軍が、イエメンのフーシ派が南部の都市ハミス・ムシャイトへ発射した弾道ミサイルを迎撃したと発表。フーシ派は支配地域の確保を強調しています。

サウジ南部ハミス・ムシャイトへ弾道ミサイル、連合軍が迎撃と発表
🔥🔥 ローカル度・高

この記事のポイント

  • サウジ主導の連合軍が、フーシ派が南部ハミス・ムシャイトへ発射した弾道ミサイルを迎撃・破壊したと発表した。
  • 連合軍は、フーシ派が支配するサヌア、サアダ、アムランを「脅威の発生源」と名指しし、警戒を強めている。
  • フーシ派はこれまでの成果を「しっかり押さえている」と主張しており、長引くイエメン内戦の緊張は続いている。
シェアX (Twitter)FacebookLINEはてブ

南部の都市に向けたミサイルを迎撃

サウジアラビア主導の「アラブ連合軍」(以下、連合軍)は、イエメンの武装組織フーシ派がサウジ南部の都市ハミス・ムシャイトに向けて発射した弾道ミサイルを迎撃し、破壊したと発表しました。BBCアラビア語版や、サウジの主要紙アッシャルク・アルアウサト、ニュースサイトのサブク、衛星放送アルアラビーヤなど、複数の現地メディアがこれを報じています。今回の現地報道では、被害の有無や詳しい状況はわかっていません。

サウジ側の報道によると、連合軍はイエメンの首都サヌア、北部のサアダ、アムランの各地域を「脅威の発生源」と名指ししました。いずれもフーシ派が実際に支配している地域です。サウジの政府系メディアは、フーシ派を「テロ民兵」と呼ぶのが通例です。

ハミス・ムシャイトとはどんな街か

ハミス・ムシャイトは、サウジ南西部のアスィール州にある都市です。州都アブハの近くにあり、イエメンとの国境からもそれほど離れていません。標高の高い山地にある地方の中心都市で、空軍の重要な拠点があることでも知られています。そのため、これまでもフーシ派のミサイルや無人機(ドローン)の標的として、たびたび名前が挙がってきました。

フーシ派は「支配の確保」を強調

一方のフーシ派は、BBCなどの報道によると、自分たちがこれまでに得た成果について「しっかり押さえている」と主張しました。どの地域や戦線を指しているのか、具体的な中身は元の報道からははっきりしません。ただ、軍事的な圧力を受けても支配地域を手放さないという姿勢を、国内外に示す狙いがあるとみられます。

背景:長引くイエメン内戦

イエメンでは2014年、フーシ派がサヌアを制圧し、国際的に承認された政府と対立する内戦が始まりました。2015年にはサウジアラビアが中心となって連合軍をつくり、政府側を支援するために軍事介入しています。フーシ派はイランの支援を受けているとされ、サウジとイランの地域での対立が重なる「代理戦争」の面もあると指摘されてきました。

フーシ派は、サウジ南部の都市や空港、石油施設などに向けてミサイルや無人機による攻撃を繰り返してきました。連合軍はそのたびに迎撃を発表しています。国境に近いアスィール州やジーザーン州、ナジュラーン州の住民にとって、こうした攻撃は日常の安全に関わる身近な問題です。

今回の迎撃は、サウジ本土への越境攻撃という脅威が今も続いていることを改めて示しました。和平に向けた交渉の動きは断続的に伝えられていますが、双方が強硬な主張を続けている状況では、緊張がすぐに和らぐかどうかは見通せません。

※本記事はサウジアラビアの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。

📰 情報ソース:BBC

シェアX (Twitter)FacebookLINEはてブ