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香港・新皇崗口岸の開通迫る 越境バスが高齢者運賃の引き下げへ

香港と深圳を結ぶ新皇崗口岸の開通を前に、越境バス業界が高齢者・障害者向けの運賃引き下げを検討。政府の「2ドル運賃」制度への参加も求め、路線バスとの競争に備えています。

香港・新皇崗口岸の開通迫る 越境バスが高齢者運賃の引き下げへ
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この記事のポイント

  • 香港と深圳を結ぶ新皇崗口岸の開通が近づき、越境バス業界が高齢者と障害者の運賃引き下げを検討している。
  • 越境バス業界は、政府の運賃優遇制度「2ドル運賃(兩元兩折)」の対象に入れるよう求め、専営バスとの競争に備えている。
  • 制度の財政負担が課題となる中、政府が対象拡大に応じるかは不透明で、開通後の動向が注目される。
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香港と中国本土・深圳を結ぶ新しい出入境施設「新皇崗口岸」の開通が近づいています。香港の現地報道によると、香港と深圳の間を走る越境バスの業界が、高齢者と障害者の運賃を引き下げる方向で検討を進めています。あわせて、香港政府の運賃優遇制度「2ドル運賃(兩元兩折)」の対象に入れるよう求めています。狙いは、新しい口岸への乗り入れで競争相手となる路線バスに対抗することです。

新皇崗口岸とは

「口岸」は、中国語で出入境の検問所(イミグレーション施設)のことです。皇崗口岸は、香港・新界北部の落馬洲と深圳市福田区を結ぶ主要な陸路の口岸で、長く24時間通関の拠点として使われてきました。この口岸は深圳側で建て替えが進められ、新しい施設では香港と本土の出入境審査を同じ建物の中で行う方式が採られるとされています。ここ数年、香港の人が週末に深圳へ買い物や食事に出かける「北上消費」が増えており、新口岸の開通は香港でも関心を集めています。

越境バスの運賃引き下げと「2ドル運賃」

香港の「2ドル運賃」は、60歳以上の高齢者や条件を満たす障害者が、地下鉄や路線バスなどの公共交通に安く乗れる政府の制度です。近年の見直しで、運賃に応じて「2香港ドル」または「運賃の2割」を払う仕組みに変わったと伝えられており、現地では「兩元兩折」と呼ばれています。

香港のバスは大きく二つに分かれます。政府から路線の運営権を与えられた「専営バス(フランチャイズバス)」と、それ以外の民間事業者です。2ドル運賃が使えるのは主に専営バスなどで、越境バスは今のところ対象外です。新皇崗口岸の開通で専営バスの路線が新口岸に乗り入れると、高齢者は専営バスを使えば安く口岸まで行けます。越境バスは、利用者を奪われるおそれがあります。

越境バス業界は、自分たちで運賃を下げると同時に、制度の対象に入れるよう求めることで、こうした差を縮めたい考えとみられます。ただ、運賃をどこまで下げるのか、政府が要望を受け入れるのかは、現時点の報道でははっきりしません。

交通の混乱を防ぐ準備も

香港の運輸署は、タクシーが新口岸で客を乗せるときの手順などを業界に説明しています。開通直後は混雑が予想されるため、市民には「すぐに新口岸を使おうとせず、様子を見てほしい」と呼びかけています。

今後の見どころ

香港では高齢化が進み、2ドル運賃制度にかかる財政負担の大きさが議論になってきました。そのため、対象を越境バスにまで広げることに、政府が慎重な姿勢をとる可能性もあります。一方で、香港と深圳の行き来が日常になりつつある今、新口岸までの交通手段をどう整えるかは、高齢者を含む多くの市民の暮らしに直接かかわる問題です。開通後の利用状況と、運賃をめぐる業界と政府のやり取りが注目されます。

※本記事は香港の現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。

📰 情報ソース:Yahoo

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