
この記事のポイント
- フランス南部オーバーニュの中学校で猟銃が発砲され、校長と女性教員が撃たれて負傷した。
- 発砲したとされる未成年はその場で拘束され、内相と国民教育相が現地に向かったと報じられた。
- 学校での暴力が続くなか、校内の安全対策や家庭での銃の保管のあり方が改めて問われそうだ。
中学校で猟銃が使われる
フランス南部ブーシュ=デュ=ローヌ県のオーバーニュにある中学校(コレージュ)で発砲事件が起き、校長と女性教員が撃たれて負傷しました。仏ニュース専門局BFMTVが最初に報じ、ル・モンドやル・フィガロなどの主要紙も続きました。報道によると、使われたのは猟銃で、発砲したとされる未成年はその場で身柄を拘束されました。複数のメディアは、この学校の生徒だったと伝えています。
負傷した2人のけがの程度や、未成年の年齢、動機などは、最初の報道の時点では詳しく明らかになっていません。事件を受けて、治安を担当するロラン・ニュネス内相と、学校教育を担当するエドゥアール・ジェフレ国民教育相が現地に向かったと報じられています。閣僚2人がそろって現地入りすることから、政府がこの事件を重く見ていることがうかがえます。
オーバーニュとフランスの「コレージュ」
オーバーニュは、地中海沿岸の大都市マルセイユの東隣にある人口5万人ほどの町です。フランスのコレージュは、おおむね11歳から15歳の生徒が通う前期中等教育の学校で、日本の中学校にあたります。校長(プリンシパル)は学校運営の責任者で、生徒指導や保護者への対応も担います。
相次ぐ学校での暴力と安全対策の議論
フランスでは近年、学校を舞台にした暴力事件が社会問題になっています。2025年には北東部の中学校で、持ち物検査をしていた職員が生徒に刃物で刺されて死亡する事件が起き、校門での持ち物検査や、未成年による刃物の所持を規制すべきかどうかが大きな議論になりました。また、2020年と2023年には教員がテロで殺害される事件も起き、教育現場の安全はフランス社会にとって敏感なテーマです。
一方、学校で銃が使われる事件は、米国などと比べるとまれだとされています。フランスでは銃の所持に許可や届け出が必要ですが、狩猟がさかんな地方では猟銃を持つ家庭も少なくありません。今回の猟銃をどう手に入れたのかは今後の捜査で明らかになるとみられますが、家庭での銃の保管のあり方が改めて問われる可能性があります。
今後の焦点
今後は、未成年がなぜ犯行に及んだのか、学校内で事前に兆候がなかったか、銃をどう入手したのかが捜査の焦点になるとみられます。政府が学校の安全対策や銃の管理について新たな方針を打ち出すかどうかにも注目が集まりそうです。
※本記事はフランスの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:BFM




