🌐 日本語

世界の声 — 各国のローカルニュースを、日本語で

購読するメール通知に登録

トランプ氏、アラスカ州上院選に司法省介入を指示 結果確定の差し止め狙う

米中間選挙を前に、トランプ大統領がアラスカ州上院選の結果確定を阻む訴訟を司法省に指示したと表明。接戦が予想される選挙への連邦政府の介入に、懸念の声が出ています。

トランプ氏、アラスカ州上院選に司法省介入を指示 結果確定の差し止め狙う
🔥🔥 ローカル度・高

この記事のポイント

  • トランプ大統領が、アラスカ州上院選の結果確定を阻む訴訟を起こすよう司法省に指示したと表明した。
  • 民主党のペルトラ元下院議員と共和党現職の接戦が予想され、上院の多数派争いを左右しうる選挙区だ。
  • 選挙の運営は州の権限が原則で、大統領による公然の介入は異例。法的根拠を疑う声も出ている。
シェアX (Twitter)FacebookLINEはてブ

大統領自ら「司法省に指示した」と表明

米国で11月3日に予定される中間選挙を前に、トランプ大統領は、アラスカ州の連邦上院選挙に介入するよう司法省に指示したと明らかにしました。米主要紙の報道によると、司法省は、選挙結果を州が正式に確定させる手続き(認証)を差し止めるよう求める訴訟を起こす方針です。ワシントン・ポスト紙は、現職の共和党議員が僅差で敗れた場合に結果確定を阻む狙いがあると伝えています。

アラスカ州上院選の構図

アラスカ州は米国本土の北西にある広大な州で、伝統的には共和党が強い地域です。今回の上院選では、民主党のメアリー・ペルトラ氏が立候補しています。ペルトラ氏は2022年の補欠選挙で連邦下院議員に当選し、先住民出身として初めて同州選出の連邦議員になった人物で、党派を超えた支持を集めてきました。共和党現職との接戦が予想され、上院の多数派争いを左右しかねない選挙区として注目されています。

同州は、上位4人が本選に進む予備選挙と、有権者が候補者に順位を付けて投票する「優先順位付き投票(ランク付け投票)」を採用しています。郵便投票の受け付け期間も長いため、結果が固まるまで投票日から数週間かかることも珍しくありません。結果確定までのこの期間が、今回の訴訟の焦点になるとみられます。

「異例の介入」への懸念

米国では選挙の運営や結果確定は基本的に各州の権限とされており、大統領が司法省に特定の選挙区の結果を阻むよう公然と指示するのは極めて異例です。CNNは、トランプ政権がアラスカ州などで起こしている選挙関連の訴訟について、法的根拠に疑問があると指摘する分析記事を掲載しました。司法省は本来、政権から一定の独立性を保つべき機関とされており、与党候補を有利にするための権限行使ではないかとの批判も出ています。

一方、どのような法的主張に基づいて差し止めを求めるのか、詳しい内容は現時点の報道でははっきりしていません。裁判所が訴えを認める可能性については、州の選挙権限を重視する従来の判例から見て、ハードルは高いとの見方が一般的です。

今後の焦点

投票日まで残りわずかとなる中、結果次第では、選挙後に法廷闘争へ持ち込まれる可能性があります。アラスカの1議席が上院全体の勢力図に影響する展開となれば、連邦政府と州の権限をめぐる対立が、選挙後の米国政治の大きな争点になりそうです。

※本記事は米国の現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。

📰 情報ソース:The New York Times

シェアX (Twitter)FacebookLINEはてブ