
この記事のポイント
- 南アフリカの民主同盟(DA)が独自の世論調査を公表し、6つの大都市で勝利すると主張した。
- 調査では、長く政権を担ってきたANCが大きく支持を落とすとされるが、政党自身の調査である点に注意が必要だ。
- 国政ではANCとDAが連立を組んでおり、地方選挙の結果は国政の連立にも影響しうる。
DAが「6大都市で勝利」とする独自調査を公表
南アフリカで、民主同盟(DA)が自ら実施した世論調査の結果を公表し、注目を集めています。現地ニュースサイトNews24などによると、調査ではDAが国内の6つの大都市圏で勝利する一方、長く政権を担ってきたアフリカ民族会議(ANC)は「壊滅的」と言えるほど支持を落とすとされています。
南アフリカには、ヨハネスブルクや首都機能を持つツワネ(プレトリア)、ケープタウン、ダーバンを含むエテクウィニなど、「メトロ」と呼ばれる大都市自治体が8つあります。メトロは人口も経済規模も大きく、地方選挙では最大の争点の一つです。
DAとANCの関係
ANCはアパルトヘイト(人種隔離政策)撤廃後の1994年から国政を主導してきた政党で、ネルソン・マンデラ元大統領を生んだことでも知られています。しかし2024年の総選挙で初めて単独過半数を失い、それまで最大野党だったDAなどと「国民統一政府(GNU)」と呼ばれる連立政権を組みました。
DAは国政ではANCと連立を組む一方、地方選挙ではライバルとして争う立場にあります。今回の調査公表には、来る地方選挙に向けて「ANCに代わる選択肢」を有権者に示したいねらいがあるとみられます。
政党が行った調査であることには注意が必要
今回の数字は、第三者機関ではなくDA自身が行った調査に基づくものです。政党の内部調査は、質問の仕方や対象の選び方、公表のタイミングなどが自党に有利に働く可能性があり、そのまま結果を予測するものとは言えません。調査の詳しい手法や具体的な支持率については、報道からは十分に確認できない部分もあります。
それでも、ANCの支持低下は2024年総選挙でもはっきり表れていました。大都市では失業や停電、水道などの公共サービスの悪化への不満が強く、各党の連立の組み合わせによって市政が不安定になる例も続いています。地方選挙でどの政党が大都市を握るかは、国政の連立のゆくえにも影響しかねないテーマです。
今後の見どころ
今後は、報道機関や調査会社による独立した世論調査が、DAの主張をどこまで裏付けるかが注目されます。どの党も過半数に届かない都市が多ければ、選挙後の連立交渉が結果を左右することになります。
※本記事は南アフリカの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:News24




