
この記事のポイント
- ロッテルダムと南部を結ぶ鉄道が火災起因の停電で運行支障となっている
- 原因は線路沿いのケーブル管路で起きた火災で、信号用の電力供給が断たれた
- 復旧は少なくとも木曜夜までかかる見通しで、通勤・通学への影響が広がる
ロッテルダムと南部を結ぶ路線で大規模な運行支障
オランダ西部の主要都市ロッテルダム周辺で、鉄道の運行に大きな支障が出ている。現地報道によると、信号や運行制御に使われる多数の電力・通信ケーブルで火災が発生し、これが原因となった大規模な停電によって、ロッテルダムと国内南部を結ぶ区間の列車が止まった。鉄道インフラを管理する公的機関ProRail(プロレイル=日本でいう線路や信号設備の保守を担う組織)や、国鉄に相当するNS(オランダ鉄道)が状況を伝えている。
原因はケーブル管路の火災
報じられている内容によれば、トラブルの引き金となったのは「ケーブル管路(kabelgoot)」と呼ばれる、線路沿いに敷かれた配線をまとめて通す溝・ダクト部分での火災とされる。きわめて多数のケーブルが焼損したと伝えられ、信号システムなどに必要な電力供給が断たれた結果、安全に列車を走らせることができなくなった。とくにロッテルダムと、ベルギー国境にも近い南部の都市ブレダ(Breda)を結ぶ区間では、NSが終日にわたって列車を運休とする対応をとったと報じられている。なお焼損したケーブルの正確な本数など個別の数値については報道により差があり、ここでは確定的な数字としては扱わない。
復旧の見通しと利用者への影響
複数の現地メディアは、運行への支障が「少なくとも木曜の夜まで」続くとの見通しを伝えている。ケーブル設備の被害が大きい場合、安全確認と復旧作業に相当の時間を要するため、すぐに通常ダイヤへ戻すのは難しいとみられる。オランダはコンパクトな国土に鉄道網が張り巡らされ、都市間の移動を鉄道に頼る人が多い。ロッテルダムは港湾都市であり交通の要衝でもあるため、南部方面との往来が断たれる影響は通勤・通学や出張など広範囲に及ぶ可能性がある。利用者は振替輸送(バス代行など)や迂回ルートの案内に注意する必要がある。
鉄道設備の火災や停電による広域運休は、日本でも起こりうる身近なインフラトラブルであり、オランダの事例も「どの国でも基幹インフラは一点の障害で広く止まりうる」という教訓を示しているといえる。
※本記事はオランダの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:NOS




