
この記事のポイント
- 台湾の大手サラダ油3ブランド泰山・福壽・福懋が発がん性物質の基準超過を自主検出した
- 対象は15品目・計約1300トンで、各社は緊急回収し喫食を控えるよう呼びかけている
- 検出されたベンゾピレンはIARCが最上位に分類する発がん性物質で、原料メーカーが謝罪した
台湾で、家庭になじみの深い大豆サラダ油をめぐる食品安全問題が持ち上がっています。大手ブランドの「泰山(タイサン)」「福壽(フーショウ)」「福懋(フーマオ)」の3社が、自社製品の原料油から発がん性物質「ベンゾピレン」が基準値を超えて検出されたとして、合わせて15品目を緊急に店頭から回収すると発表しました。対象となる油は総量で約1300トンに上るとされ、各社は消費者に対して「該当製品は食べないでほしい」と呼びかけています。
問題の発がん性物質「ベンゾピレン」とは
今回問題となったベンゾピレン(台湾では「苯駢芘」と表記)は、食品を高温で加熱したり焦がしたりする過程などで生じる化学物質です。国際がん研究機関(IARC)が発がん性の最も高いグループ1に分類しており、長期にわたる摂取が健康リスクにつながるとされています。台湾では食用油に含まれるベンゾピレンについて基準値が定められており、今回はその値を超えたことが問題視されました。
原料メーカーが謝罪、約1300トンが流通
台湾メディアによると、超過が確認されたのは原料段階の油で、上流の油脂メーカーとされる「中聯油脂」がすでに謝罪の声明を出したと報じられています。3ブランドはいずれも自主検査によって基準超過を把握したとしており、外部の摘発ではなく、メーカー側が自ら公表・回収に踏み切った形です。問題の油の一部はすでに市場に流通していたとみられ、飲食チェーンなどでも使用の有無や安全性の確認が進められていると伝えられています。
消費者への対応と受け止め
各社は該当する15品目について返品・交換の専用窓口を設け、購入者に対応を案内しているとされます。台湾は屋台や外食文化が根強く、大豆油をはじめとする食用油は家庭でも飲食店でも日常的に大量に使われるだけに、油の安全性をめぐる問題は消費者の関心を集めやすいテーマです。専門家からは、ベンゾピレンは油だけでなく焦げた食品などからも生じうるとして、日頃から特定の食品に偏りすぎない食生活を勧める声も出ていると報じられています。現時点で具体的な健康被害の報告があるかは明確ではなく、各社の回収は予防的な措置とみられます。
※本記事は台湾の現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:Yahoo新聞




