🌐 日本語

世界の声 — 各国のローカルニュースを、日本語で

購読するメール通知に登録

建国250年で「滅共」演説 韓国が注目したトランプ氏の言葉

米建国250周年式典でトランプ大統領が「共産主義というがんを切り取れ」と訴え、朝鮮戦争の退役軍人を紹介。韓国メディアが反共色の強い演説を大きく報じた。

建国250年で「滅共」演説 韓国が注目したトランプ氏の言葉
🔥🔥 ローカル度・高

この記事のポイント

  • 米建国250周年式典でトランプ氏が反共色の強い演説を行い、韓国メディアが大きく報じた。
  • 「共産主義はがん」と述べるなど思想対立をあおる内容で、分断を指摘する批判的論調も出た。
  • 朝鮮戦争の退役軍人紹介や李在明大統領の祝意など、韓国と直結する接点が注目を集めた。
シェアX (Twitter)FacebookLINEはてブ

米建国250周年の演説を、韓国はどう見たか

アメリカの建国250周年(2026年)を記念する式典で、ドナルド・トランプ大統領が強い反共(共産主義に反対する)メッセージを打ち出したことを、韓国の主要メディアが相次いで報じました。ハンギョレや京郷新聞、聯合ニュースといった韓国紙・通信社が、悪天候の中でも演説を強行し、日付が変わってから大規模な花火が打ち上げられた様子を伝えています。韓国語の見出しでは「滅共(멸공=共産主義を撲滅する)」という強い言葉まで使われ、演説のイデオロギー色の濃さが注目を集めました。

「共産主義というがんを切り取れ」

報道によると、トランプ氏は演説で共産主義を「がん」にたとえ、「切り取らねばならない」といった趣旨の発言をしたとされます。本来は国全体の祝賀行事であるはずの独立記念日の場で、政治的・思想的な対立をあおる内容になったとして、韓国メディアは「分裂で彩られた250周年」「トランプ氏が“私物化”した建国記念」といった批判的な論調も交えて報じました。ここでいう「滅共」は、韓国では長く保守政治と結びついてきた冷戦期由来の強い反共スローガンで、韓国の読者にとって独特の重みを持つ言葉です。

朝鮮戦争の退役軍人紹介という韓国的な接点

韓国での関心が高かった背景には、トランプ氏が演説の中で朝鮮戦争(1950〜53年)に従軍した米国の退役軍人を紹介した点があります。米韓が「血の同盟」と呼ばれる関係を築いた原点が朝鮮戦争であるため、韓国メディアにとっては自国と直接つながる話題として扱いやすかったとみられます。あわせて、韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領が「米国の独立250周年を祝い、米韓同盟をさらに強固に引き継いでいく」と祝意を示したことも報じられました。ただし各社の力点は一致しておらず、演説の分断性を強調する報道と、同盟や退役軍人に焦点を当てる報道が並んでいる点には注意が必要です。

※本記事は韓国の現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。

📰 情報ソース:한겨레

シェアX (Twitter)FacebookLINEはてブ