🌐 日本語

世界の声 — 各国のローカルニュースを、日本語で

購読するメール通知に登録

中国・習近平氏、科学者に「科技強国」への貢献を鼓舞 評価制度の『破四唯』を再強調

習近平氏が科学技術者を激励し、論文や肩書き偏重を戒める『破四唯』を改めて強調。中国が掲げる科学技術強国づくりの方針と評価改革の狙いを解説する。

中国・習近平氏、科学者に「科技強国」への貢献を鼓舞 評価制度の『破四唯』を再強調
🔥🔥 ローカル度・高

この記事のポイント

  • 習近平氏が科学技術者を激励し、『科技強国』建設への一層の貢献を呼びかけた。
  • 評価改革の要は『破四唯』=論文・肩書き・学歴・受賞歴の偏重を打破することにある。
  • 称号(帽子)だけで人材を序列化する慣行を戒め、青少年の科学教育強化にも言及した。
シェアX (Twitter)FacebookLINEはてブ

習近平氏が科学技術者を「激励」

中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席(共産党総書記)が、科学技術に携わる人々に向けて「科技強国(科学技術強国)」の建設に向けた一層の貢献を呼びかけた、と中国の複数の国営メディアが伝えた。中国では近年、米国との技術競争を背景に、半導体や人工知能(AI)などの基盤技術で「自立自強」を図る方針が国家戦略の中心に据えられており、今回の発言もその文脈に沿ったものとみられる。

キーワードは「破四唯」

今回の報道でとりわけ強調されたのが「破四唯(はしゆい)」という言葉だ。これは研究者の評価にあたって「論文・肩書き(職位)・学歴・受賞歴」の4つだけを重視する風潮を打破しよう、という意味のスローガンである。中国の学術界では長年、論文数や国家的な人材称号の有無が昇進や研究費の配分を大きく左右してきたとされ、それが形式主義や水増しを助長しているとの批判があった。

関連する言い回しとして、報道では「帽子(ぼうし)で人を測るな」という表現も紹介されている。ここでいう「帽子」とは、政府や学会が優秀な研究者に与える各種の称号(タイトル)を指す俗称で、称号の有無だけで人材を序列化する慣行を戒める狙いがあるとされる。習氏はこうした評価の「タクト(指揮棒)」を正しく使うよう求めた、と伝えられている。

若者の科学教育にも言及

あわせて中国メディアは、青少年に向けた「科普(科学普及=サイエンス・コミュニケーション)」の強化にも触れている。次世代の科学への関心を育てることが、中長期的な人材層の厚みにつながるとの認識がうかがえる。もっとも、これらは大きな方針の表明であり、具体的な制度改正の中身や実施時期については今回の報道からは断定できない点に留意が必要だ。

日本の読者にとっての意味

研究評価を論文数や肩書きに偏らせない、という問題意識は、実は日本を含む各国の学術界でも共有されている論点である。中国が国家トップの号令として評価改革を繰り返し掲げる背景には、限られた資源を成果に直結させたいという国家的な危機感がある、と一般には受け止められている。今後、それが現場でどこまで実効性を持つかが焦点となりそうだ。

※本記事は中国の現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。

📰 情報ソース:中国网新闻中心

シェアX (Twitter)FacebookLINEはてブ