
この記事のポイント
- ウクライナ国立銀行が新たに額面2000フリヴニャの高額紙幣を導入する方針を示した。
- 肖像にはソ連時代に弾圧された詩人・人権活動家ヴァシル・ストゥスが選ばれた。
- 発行時期やデザインの詳細は今後の公式発表で確認が必要とされる。
ウクライナの中央銀行にあたるウクライナ国立銀行(NBU)が、新たに額面2000フリヴニャの紙幣を発行・流通させる方針を明らかにしました。現地報道によると、この新紙幣の肖像には、20世紀ウクライナを代表する詩人であり人権活動家でもあったヴァシル・ストゥスが採用されるとされています。
「フリヴニャ」とはどんな通貨か
フリヴニャ(гривня)はウクライナの通貨単位で、通貨記号は「₴」、国際的な通貨コードは「UAH」です。為替相場は変動しますが、近年の水準ではおおむね1フリヴニャが数円程度で、2000フリヴニャは日本円にして数千円規模にあたります(相場により変動するため、あくまで目安です)。現在ウクライナで流通している紙幣の最高額面は1000フリヴニャで、今回の2000フリヴニャ札はそれを上回る新たな高額紙幣という位置づけになります。
肖像に選ばれたヴァシル・ストゥスとは
新紙幣の顔となるヴァシル・ストゥス(1938〜1985年)は、ウクライナの詩人・翻訳家であり、ソ連による支配下で言論の自由や民族文化を訴えた反体制知識人(ディシデント)として知られる人物です。ソ連当局によって繰り返し逮捕され、収容所での過酷な処遇のなかで生涯を閉じました。ウクライナでは、ソ連時代の抑圧に抗った象徴的な存在として高く評価されており、独立国家としてのアイデンティティを語るうえで欠かせない名前とされています。
紙幣に込められる意味
紙幣に誰の肖像を採用するかは、その国が何を大切にし、どんな歴史を後世に伝えたいかを示す選択でもあります。ロシアによる侵攻が続くなかで、ウクライナが自国の言語・文化・自由を守り抜いた人物を高額紙幣の顔に据えることには、象徴的な意味合いがあると受け止められています。ただし、具体的な発行時期やデザインの細部、流通開始のスケジュールについては、報道段階で情報が更新される可能性があり、最終的にはウクライナ国立銀行の公式発表を確認する必要があります。
※本記事はウクライナの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:РБК-Україна




