
この記事のポイント
- コロンビア中部の観光地ビジャデレイバ近郊のサンマルコス山で大規模な山火事が発生した。
- 空軍のブラックホークが投入され、1万4000ガロン(約5万3000リットル)を上空から散布した。
- 植生約80ヘクタールが焼失し、当局は避難を指示、宿泊客の取り残しも訴えられている。
白壁の観光地を襲った山火事
コロンビア中部ボヤカ県にある町ビジャデレイバ(Villa de Leyva)の近郊、サンマルコス山(cerro de San Marcos)で大規模な山火事が発生し、消火活動が続いていると現地メディアが伝えました。コロンビア空軍のヘリコプター「ブラックホーク」が投入され、これまでに1万4000ガロン(およそ5万3000リットル)の水を上空から散布したと報じられています。
ビジャデレイバは首都ボゴタから北へ車で数時間ほどの距離にある、石畳と白壁の街並みで知られる歴史的な町です。中南米でも有数の規模とされる石畳の広場を持ち、国内外から観光客が集まる人気の目的地でもあります。その背後に広がる乾燥した丘陵地帯が、今回の火災の舞台となりました。
焼失面積と避難の動き
報道によれば、火は周辺の丘陵地で植生およそ80ヘクタールを焼いたとされています。東京ドームの敷地面積に換算するとおよそ17個分にあたる広さで、山林火災としては小規模とはいえない被害です。事態の深刻化を受けて当局は避難を指示し、警戒レベルを引き上げたと伝えられています。
また、火災の影響で地域のホテルに宿泊客が取り残されたとする訴えも報じられました。現地報道では「最も支援が必要なときに見捨てられた」という趣旨の当事者の声が紹介されており、避難誘導や情報提供のあり方をめぐって不満が出ている様子がうかがえます。ただし、この点については報道時点の一方の主張であり、当局側の説明や最終的な安否状況については、続報を待つ必要があります。
なぜコロンビアで山火事が起きやすいのか
コロンビアは赤道に近い熱帯の国ですが、国土は標高差が大きく、地域によって気候が大きく異なります。ビジャデレイバ周辺は半乾燥の気候で、化石の産地としても知られる乾いた土壌と低木の植生が広がっており、もともと火が燃え広がりやすい環境にあります。
コロンビアでは例年、乾季にあたる時期に各地で山火事が多発し、消防だけでなく空軍や国家災害リスク管理部門(UNGRD)が動員されることも珍しくありません。ヘリコプターによる空中消火は、道路が通じていない斜面での消火に有効とされる一方で、地上部隊による防火帯の確保と組み合わせなければ鎮圧が難しいのが一般的です。今回の火災の出火原因は現時点で明らかにされていませんが、一般論として、この種の火災では自然発火よりも人為的な要因が指摘されることが多いとされています。
日本の読者にとっての意味
ビジャデレイバは日本の旅行ガイドでも紹介されることのある町で、コロンビアを訪れる日本人旅行者が立ち寄る可能性のある場所です。旅行を検討している場合は、現地当局や在コロンビア日本国大使館が出す情報を確認することが重要です。乾燥した丘陵地での火災は風向き次第で一気に拡大するため、状況は短時間で変わり得ます。
※本記事はコロンビアの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:El Tiempo




