
この記事のポイント
- 南アフリカ・ハウテン州カールトンビルの酒場で起きた銃撃事件の死者が18人に増えたと警察が発表した。
- タバーンはタウンシップにある大衆酒場で地域の社交の場だが、近年は銃撃事件の現場になることが多い。
- 酒類業者の団体NLTCは相次ぐ酒場銃撃を受け、当局に対策の強化を求めている。事件の動機はまだ分かっていない。
南アフリカ北東部のハウテン州カールトンビルで週末に起きた酒場(タバーン)での銃撃事件について、南アフリカ警察は死者が18人に増えたと発表しました。ロイター通信や現地の複数メディアが報じています。
事件の概要
カールトンビルは、最大都市ヨハネスブルグの南西にある金鉱の町です。今回の事件は、この地域の酒場で起きました。当初発表された死者数から犠牲者が増え、現時点で18人となっています。現地報道では、犯行グループの人数や動機、容疑者の特定など捜査の詳しい状況はまだはっきりしていません。今後の警察発表を待つ必要があります。
「タバーン」とは
南アフリカでいう「タバーン」は、主に旧黒人居住区(タウンシップ)や労働者の多い地域にある、小規模な大衆酒場を指します。かつては無許可営業の「シビーン」とも呼ばれ、アパルトヘイト(人種隔離政策)の時代から、地域の人々の社交の場として根付いてきました。週末の夜には多くの客が集まるため、ひとたび襲撃されると被害が大きくなりやすいという特徴があります。
相次ぐ酒場銃撃と業界の危機感
南アフリカでは近年、タバーンを狙った銃撃事件がたびたび起きており、社会問題となっています。今回の事件を受けて、酒類販売業者の団体である全国酒類業者評議会(NLTC)は、続発するタバーン銃撃を抑えるため、当局にこれまで以上に強い対策を求めました。
南アフリカは、殺人の発生率が世界でも高い水準にある国として知られています。その背景には、失業率の高さや貧富の差、違法な銃の流通、ギャング同士の抗争など、複数の要因が指摘されています。カールトンビル周辺では、廃坑などでの違法採掘をめぐる治安の悪化も以前から問題になっています。ただし、今回の事件がこうした背景とつながっているかは報じられておらず、断定はできません。
今後の焦点
焦点は、警察が犯行グループを早く特定・逮捕できるか、そして酒場の営業時間の規制や警備の強化など、再発防止策がどこまで進むかです。事件が続くたびに政府の治安対策には厳しい目が向けられており、今回も住民や業界から具体的な対応を求める声が強まるとみられます。
※本記事は南アフリカの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:eNCA




