
この記事のポイント
- ハリケーン「ポロ」がカテゴリー2の勢力で、メキシコ北西部のバハ・カリフォルニア・スル州に上陸した。
- バハ・カリフォルニア・スル州では死者や重大な被害の報告がなく、州当局は住民の対応を評価している。
- ポロは対岸のソノラ州へ進んでおり、港町グアイマスなどで雨と強い風が続いているため、引き続き警戒が必要だ。
カテゴリー2の勢力でバハ・カリフォルニア・スル州に上陸
メキシコ北西部で、ハリケーン「ポロ(Polo)」がバハ・カリフォルニア・スル州に上陸しました。現地メディアによると、上陸したときの勢力は5段階のサファ・シンプソン・スケールでカテゴリー2でした。上陸後は、カリフォルニア湾(コルテス海)を挟んだ対岸のソノラ州へ進んでいると伝えられています。
バハ・カリフォルニア・スル州は、米国カリフォルニア州から南へ細長く延びるバハ・カリフォルニア半島の南半分にあたる州です。州都はラパスで、半島の先端には国際的なリゾート地のロスカボスがあります。太平洋とカリフォルニア湾に挟まれているため、夏から秋にかけては東太平洋で発生したハリケーンの通り道になりやすい地域です。
州内は「サルド・ブランコ」、住民の対応を評価
現地報道によると、バハ・カリフォルニア・スル州では死者や重大な被害の報告がない「サルド・ブランコ(saldo blanco)」となりました。これは直訳すると「白い収支」で、メキシコで災害や大きな行事のあとに犠牲者や深刻な被害がなかったことを示すときによく使われる言葉です。州当局は、避難の呼びかけや警戒の指示に応じた住民の対応を評価しています。
ただし、今回の報道では家屋の被害の程度、停電の有無、避難した人の数などの詳しい数字は明らかになっていません。ハリケーンが通過した直後は被害の把握に時間がかかることが多く、今後の発表で状況が変わる可能性もあります。
対岸のソノラ州でも警戒が続く
ポロが向かっているソノラ州は、米国アリゾナ州と国境を接するメキシコ北西部の州です。現地のテレビ報道では、カリフォルニア湾に面した港町グアイマスで、ハリケーンの接近を前に雨と強い風が続く様子が伝えられました。グアイマスは漁業や港湾で知られる町です。
一般に、ハリケーンは陸地を通ったり海水温の低い海域に入ったりすると勢力が弱まる傾向があります。一方で、勢力が弱まっても大雨による洪水や土砂災害、高潮の危険は残ります。とくにメキシコ北西部には乾燥した地域が多く、短時間の大雨で涸れ川が急に増水する「鉄砲水」が起きやすいとされています。
メキシコのハリケーン対策
メキシコは太平洋側とメキシコ湾・カリブ海側の両方でハリケーンの影響を受ける国で、国の気象機関や市民保護当局が警報と避難の仕組みを整えています。今回、半島側で目立った被害が報告されていないのは、こうした備えと住民の行動がうまく働いた例として受け止められているようです。今後はソノラ州など本土側でどのような影響が出るかが焦点になります。
※本記事はメキシコの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:EL PAÍS




