
この記事のポイント
- UAEの国防相が、フライドバイ機内の刺傷事件で負傷した機長を見舞い、「誇りに思う」と称えた。
- ネタニヤフ首相も機長と電話で話し、独立記念日の式典でたいまつをともす名誉ある役を打診したと報じられた。
- 襲撃者の身元や捜査の行方、安全対策に不備があった疑いなど、事件の全容はまだはっきりしていない。
UAE国防相が負傷した機長を見舞う
イスラエルのメディアは、アラブ首長国連邦(UAE)の格安航空会社「フライドバイ(flydubai)」の機内で起きた刺傷事件を大きく報じています。大手ニュースサイトのynetによると、UAEの国防相が事件で刺されて負傷した機長を見舞い、「あなたを誇りに思う」と声をかけました。報道によれば、機長は機内の危険な状況に対応しており、その行動が称えられた形です。
フライドバイとイスラエルの関係
フライドバイはドバイに拠点を置く航空会社です。2020年、イスラエルとUAEなどアラブ諸国が国交正常化で合意した「アブラハム合意」のあと、テルアビブとドバイを結ぶ便を運航しています。この路線はイスラエルとアラブ湾岸諸国の人の行き来を象徴するものの一つで、イスラエルの利用者も多い路線です。そのため事件はイスラエル国内で強い関心を集めています。
機内で何が起きたのか
イスラエルの各メディアは、機内の緊迫した様子を伝えています。ynetは、襲撃した人物を取り押さえる場面で乗員との間でもみ合いがあり、「乗員から犯人を放すよう求められた」という乗客の証言を報じました。イスラエルのメディアは、襲撃した人物を「テロリスト」と表現して報じています。また日刊紙マアリヴは、犯人を取り押さえた乗客らが「5人の英雄」として話題になっていると伝えたうえで、取り押さえた後の状況についての新たな証言を紹介しました。
経済紙グローブスは、襲撃した人物の身元や捜査の進み具合、さらに安全対策に不備があった疑いについて新たな情報を報じています。ただし、事件の動機や詳しい経緯については、現時点では確定した情報が限られています。今後の捜査の結果を待つ必要があります。
ネタニヤフ首相も電話で称賛
民放系ニュースサイトのmakoによると、ネタニヤフ首相もフライドバイの機長と電話で話し、「独立記念日に式典のたいまつをともしてほしい」と伝えたといいます。イスラエルでは毎年の独立記念日の式典で、社会に貢献した人々が「たいまつ点火者」に選ばれます。国家から英雄として認められる名誉ある役割です。
事件が持つ意味
UAEの国防相とイスラエルの首相が、そろって同じ機長を称えたことは注目に値します。ガザ情勢などを背景に、イスラエルとアラブ諸国の関係が揺れる中、両国が「共に危機に立ち向かった」という見方を示した形とも受け取れます。一方で、機内の安全対策に不備があったのではないかという疑問も出ており、航空会社や当局の対応が今後問われる可能性もあります(編集部の見方)。
※本記事はイスラエルの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:ynet.co.il




