🌐 日本語

世界の声 — 各国のローカルニュースを、日本語で

購読するメール通知に登録

インドの名優ナナ・パテカル氏が75歳で死去、州葬の礼で見送りへ

ボリウッドを代表する性格俳優ナナ・パテカル氏が、インド西部ゴアの自宅で死去した。75歳。マハラシュトラ州政府は州葬の礼をもって火葬すると発表した。

インドの名優ナナ・パテカル氏が75歳で死去、州葬の礼で見送りへ
🔥🔥 ローカル度・高

この記事のポイント

  • ボリウッドのベテラン俳優ナナ・パテカル氏がゴアの自宅で死去。75歳で、心停止が死因と報じられている。
  • マハラシュトラ州政府は、同氏の火葬を州の公式儀礼「ステート・オナー」で行うと発表した。
  • ジュニア・NTR氏ら南インドの映画人からも追悼が寄せられ、言語の垣根を越えて功績がたたえられている。
シェアX (Twitter)FacebookLINEはてブ

ゴアの自宅で死去、死因は心停止と報道

インド映画界で長く活躍してきた俳優のナナ・パテカル氏が、西部ゴア州の自宅で亡くなりました。75歳でした。英BBCやインドの主要メディアが一斉に伝えており、地元メディアのThe News Minuteは心停止が死因だと報じています。ゴア州はアラビア海に面した州で、ビーチリゾートとして知られ、映画関係者が住まいや別荘を構えることも多い土地です。

マハラシュトラ州が「州葬の礼」で見送り

インドの有力紙The Hinduや大手テレビ局NDTVによると、西部マハラシュトラ州の政府は、パテカル氏の火葬を州の儀礼(ステート・オナー)をもって行うと発表しました。インドでは、国や州に大きく貢献したと認められた人物の葬儀で、儀仗隊の礼砲や国旗による棺の覆いなどの公式な儀礼が行われることがあります。州都ムンバイは「ボリウッド」と呼ばれるヒンディー語映画産業の中心地で、パテカル氏も同州出身の俳優として親しまれてきました。州政府の今回の判断は、同氏が地元の文化に残した功績の大きさを示すものといえます。

迫力ある演技で知られた性格俳優

パテカル氏は、ヒンディー語映画とマラーティー語(マハラシュトラ州の主要言語)映画の両方で活躍しました。低く響く声と激しいせりふ回しを持ち味に、主演から悪役、脇役まで幅広く演じ、1989年の犯罪映画『Parinda』や1994年の『Krantiveer』などで高い評価を受けました。インド政府の映画賞「ナショナル・フィルム・アワード」を受賞したほか、2013年にはインドの民間人向け勲章「パドマ・シュリー」を贈られています。華やかなスターが中心のボリウッドで、演技力で存在感を示した数少ないベテランの一人でした。

俳優業のほかに社会活動でも知られ、干ばつに苦しむマハラシュトラ州の農家を支援する財団の設立に関わったことでも注目を集めました。

南インド映画界からも追悼の声

The Times of Indiaによると、テルグ語映画のスター、ジュニア・NTR氏や、俳優・振付師・監督のプラブ・デーヴァ氏らが哀悼の意を表し、パテカル氏の卓越した才能をたたえました。インド映画はヒンディー語のほか、テルグ語やタミル語など言語ごとに大きな映画産業があります。言語の垣根を越えて追悼が広がっていることは、パテカル氏の存在がインド映画界全体で大きかったことを物語っています。葬儀の詳しい日程などは、今後発表されるとみられます。

※本記事はインドの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。

📰 情報ソース:BBC

シェアX (Twitter)FacebookLINEはてブ