
この記事のポイント
- 南アフリカ・エクルフレニのカトレホンで追悼式の後に車からの銃撃が起き、2人が死亡した。
- 死亡した2人はANC青年同盟の一員と報じられ、負傷者の数は3人と5人で報道が分かれている。
- 容疑者1人が自ら出頭したと伝えられ、動機などの解明は今後の捜査を待つことになる。
追悼式の後に起きた銃撃
南アフリカ北部のハウテン州エクルフレニにあるカトレホン地区で、走行中の車から人々に向けて発砲する「ドライブバイ・シューティング」が起き、2人が死亡しました。複数の現地メディアが伝えています。報道によると、事件は追悼式が終わった後に起きました。負傷者の数は、3人とする報道と5人とする報道があり、現時点でははっきりしていません。
現地ニュースサイトのNews24は、亡くなった2人がANC青年同盟(ANCYL)のメンバーだったと伝えています。また、IOLは容疑者1人が警察に自ら出頭したと報じています。犯行の動機や、ほかに関わった人がいるかどうかは、今後の捜査で明らかになるとみられます。
エクルフレニとカトレホンとは
エクルフレニは、南アフリカ最大の経済都市ヨハネスブルクの東どなりにある大都市圏で、O.R.タンボ国際空港もここにあります。カトレホンはその中にあるタウンシップの一つです。タウンシップとは、アパルトヘイト(人種隔離政策)の時代に黒人住民が住むよう定められた地域のことで、今も人口が密集し、失業や貧困などの問題を抱える地域が少なくありません。カトレホンは、1990年代のアパルトヘイト末期に激しい政治的な暴力の舞台になった場所としても知られています。
ANC青年同盟とは
ANC(アフリカ民族会議)は、ネルソン・マンデラ元大統領が率いた政党で、1994年の民主化以来、南アフリカの政権の中心にいます。ANC青年同盟はその若者組織で、党内の議論や選挙運動に大きな影響力を持ってきました。今回の事件が政治活動と関係しているかどうかは、報道からは分かっていません。ただし南アフリカでは、地方政治の主導権争いなどを背景に、政党関係者が狙われる事件が以前から問題になっています。
深刻な銃犯罪の現状
南アフリカは殺人事件の発生率が世界でも高い国の一つで、警察の統計では年間2万件を超える殺人が記録されています。凶器として最も多いのは銃です。ハウテン州のタウンシップでは、走行中の車からの銃撃や、集まりを狙った大量殺傷事件がたびたび報じられています。違法な銃の取り締まりや警察の捜査能力の強化は、政府にとって長年の課題です。
容疑者が出頭したことで、事件の経緯の解明が進むと期待されます。一方で、地域の住民の間では、追悼の場の後に起きた事件として不安が広がっているとみられます。
※本記事は南アフリカの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:eNCA




