
この記事のポイント
- メキシコ太平洋沖のハリケーン「トゥルーディ」がカテゴリー3に発達し、大型ハリケーンになった。
- コリマ州の沿岸に警報が出ている。ハリスコ州の沖ではカテゴリー4まで強まる可能性も報じられている。
- 今季2つ目の寒冷前線と重なり、メキシコ国内の広い範囲で激しい雨と冷え込みが心配されている。
「トゥルーディ」が大型ハリケーンに
メキシコの太平洋沖で発生したハリケーン「トゥルーディ(Trudy)」が勢力を強め、カテゴリー3に達しました。スペインの大手紙エル・パイスのメキシコ版をはじめ、現地の各メディアが速報を続けています。ハリケーンの強さは「サファ・シンプソン・スケール」で1〜5の5段階に分けられ、カテゴリー3以上は「大型ハリケーン(huracán mayor)」と呼ばれます。建物への大きな被害や高潮のおそれが出てくる強さです。
コリマ州・ハリスコ州の沿岸で警戒
現地の報道によると、トゥルーディは太平洋岸に近づいており、コリマ州の沿岸に警報が出ています。コリマ州はメキシコ西部の小さな州で、マンサニージョ港という国内有数の貿易港があります。北隣のハリスコ州には、観光地として知られるプエルト・バジャルタがあります。
経済紙エル・フィナンシエロは、トゥルーディがさらに発達してカテゴリー4となり、ハリスコ州の沖合に近づく可能性を伝えています。ただし、進路や強さの予測は今後変わることがあります。上陸するかどうかや時期について、断定的な情報はまだ出ていません。
寒冷前線と重なり、広い範囲で大雨と冷え込み
今回心配されているのは、ハリケーン本体の風だけではありません。現地では、今季2つ目の寒冷前線(frente frío 2)が同時に国内に入っており、二つが重なることで各地に激しい雨と冷え込みをもたらすと報じられています。全国紙レフォルマも、ハリケーンへの警戒とともに豪雨への注意を呼びかけています。
メキシコでは、太平洋側の熱帯低気圧と北から下りてくる寒冷前線が重なると、沿岸部だけでなく内陸の山間部でも雨が強まりやすいとされています。土砂崩れや川の氾濫につながった例が過去にもあります。
メキシコとハリケーンの季節
メキシコは太平洋とカリブ海・メキシコ湾の両方に面しており、毎年のようにハリケーンの被害を受けます。東太平洋のハリケーンシーズンは、おおむね5月中旬から11月末までです。10月は季節の終わりに近いものの、強いハリケーンが発生することもあります。2023年10月には、ゲレロ州のアカプルコをカテゴリー5のハリケーン「オーティス」が直撃し、大きな被害を出しました。予想より急速に発達したケースとして、今も記憶に残っています。
今回のトゥルーディについても、当局は今後の発表に注意し、沿岸の住民や観光客は早めに避難の準備をするよう呼びかけているとみられます。日本からメキシコの太平洋側のリゾート地へ旅行する予定がある人は、航空会社や現地当局の最新情報を確認することをおすすめします。
※本記事はメキシコの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:EL PAÍS




