
この記事のポイント
- シドニー北部ノーザンビーチズの遊歩道で、電動自転車の人物が女性や少女に性的嫌がらせをしたとされる事件が起きた。
- NSW州警察は乗り手の写真を公開して情報を募り、その後13歳の少年を性的接触などの容疑で訴追した。
- 少年の身元は法律で保護されている。若者の電動自転車利用をめぐる安全の議論が続くなかでの事件となった。
遊歩道で相次いだ被害の訴え
オーストラリア最大の都市シドニーの北部、海沿いの住宅地が広がる「ノーザンビーチズ」地域で、遊歩道を歩いていた女性や少女が電動自転車(e-bike)に乗った人物から性的な嫌がらせを受けたとされる事件が起きました。ニューサウスウェールズ(NSW)州警察は、13歳の少年を性的接触などの容疑で訴追したと発表しました。
現地の報道によると、警察は捜査の途中で、事件に関わったとみられる電動自転車の乗り手の写真を公開し、市民に情報提供を呼びかけていました。その後、少年が特定されて訴追に至りました。被害を訴えた人の数や、それぞれの事件の詳しい日時・場所は、元の報道の要約からははっきりしないため、本記事では断定を避けます。
ノーザンビーチズとはどんな場所か
ノーザンビーチズは、シドニー中心部から北へ車で30分〜1時間ほどの海岸地帯です。サーフィンで知られるビーチが続き、海沿いや岬をめぐる遊歩道は、地元の人の散歩やジョギング、観光客のハイキングに広く使われています。落ち着いた住宅地としても知られる地域で、日常的に使われる道で起きた事件だけに、地元では不安が広がったとみられます。
少年事件の扱い
容疑者は13歳と若く、名前などは報じられていません。NSW州では、未成年者が関わる刑事事件は原則として少年向けの「チルドレンズ・コート(児童裁判所)」で扱われ、本人を特定できる情報の公表は法律で厳しく制限されています。
また、オーストラリアでは刑事責任年齢が10歳とされていますが、10歳以上14歳未満の子どもについては「自分の行為が深刻に悪いことだと分かっていた」ことを検察側が示す必要があるという考え方(ドリ・インカパックス)が残っています。今回の事件が今後どのように審理されるかは、現時点では分かりません。なお、訴追された段階であり、有罪が確定したわけではない点にも注意が必要です。
電動自転車をめぐる議論も背景に
オーストラリアでは近年、電動自転車の利用が若者を中心に急増しています。歩道や遊歩道での速度の出し過ぎや、規定を超える出力の車体などをめぐり、各州で安全対策や規制のあり方が議論されています。今回の事件は性犯罪の容疑が中心で、電動自転車そのものの問題とは性格が異なります。ただ、素早く近づいて立ち去れる移動手段が使われたとされることで、遊歩道の安全をどう守るかという議論に影響する可能性もあります(これは一般的な見方としての推測です)。
※本記事はオーストラリアの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:The Guardian




