
この記事のポイント
- 中国チベット自治区那曲市でM7.0の地震が起き、四川大学華西医院が医療チームを被災地へ送った。
- 被災地は標高4000mを超える高原で、霜降の前の晩の地震だったため、寒さと酸素の薄さが救援の妨げになっている。
- 救助は黄金の72時間のうちに続き、テントへの電気の供給や巴青県での仮設住宅の組み立ても進んでいる。
高原の被災地へ、四川から医療チームが出発
中国西部のチベット(西蔵)自治区那曲(ナクチュ)市でマグニチュード7.0の地震が起き、隣の四川省にある四川大学華西医院(かせいいいん)が医療チームを被災地へ送りました。中国の通信社・中国新聞網などが伝えています。華西医院は中国でも有数の大病院で、救急医療や災害医療の力が高いことで知られています。
四川大学華西医院とは
華西医院は、四川省の省都・成都市にある四川大学の附属病院です。中国の病院ランキングで毎年上位に入る、中国西部を代表する病院です。2008年の四川大地震(汶川地震)でも中心になって負傷者の治療にあたり、その後も中国国内の大きな災害で医療チームを出してきました。チベットとは地理的に近く、ふだんから医師の派遣などで関わりがあります。
標高4000mを超える厳しい環境
那曲市はチベット自治区の北部にあり、平均の標高が4000mを超える高原の町です。酸素が薄く、高山病になりやすいため、救助する側の体調管理も大きな課題になります。また地震が起きたのは、二十四節気の「霜降(そうこう)」の前の晩でした。現地の報道では、揺れで外に逃げた住民が「十数分外に立っていたら、足がこわばるほど冷えた」と話しています。秋の終わりの高原は夜になると冷え込みが厳しく、被災した人の低体温症や持病の悪化への対応も、医療チームの大事な仕事になると考えられます。
救援は「72時間」の段階、仮設住宅の建設も
中国の報道によると、救助はまだ生存者を見つけやすいとされる「黄金の72時間」のうちに続けられています。避難所のテントの一部では電気が通るようになりました。被害を受けた地域の一つ、那曲市巴青(バチェン)県では、最初の仮設住宅の組み立てが終わったと伝えられています。四川省地震局も専門家6人を現地に送り、余震の見通しなどの技術面で支援しています。
中国の災害対応の特徴
中国では大きな災害が起きると、被災していない省や大病院が人や物資を送る「対口支援(たいこうしえん)」と呼ばれる仕組みがよく使われます。今回、四川省の病院と地震局がそろって支援に動いたのも、こうした地域どうしの協力の一つといえます。けが人の数や被害の全体はまだ報道によって違いがあり、今後の発表を待つ必要があります。高原の冬が近づくなか、医療と生活の支援をどれだけ早く進められるかが注目されます。
※本記事は中国の現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:中国新闻网




