
この記事のポイント
- 香港と深圳を結ぶ新皇崗口岸で週末に2晩続けて大渋滞が起き、保安局が現場に指揮所を置いて調整にあたった。
- 検問所の周辺は交通手段がまだ十分に整っておらず、検問所を出た旅客が深夜まで路上で車を待つ事態になった。
- 直通バス業界は無許可で客を運ぶ越境の白牌車を原因に挙げるが、どれだけ影響したかを示すデータは示されていない。
新しい国境検問所で週末の夜に大渋滞
香港と中国本土・深圳の境にある新皇崗口岸で、週末に2晩続けて車の大渋滞が起きました。香港の複数のメディアが伝えています。「口岸」は香港と本土の間の出入境検問所のことです。皇崗口岸は香港と深圳を車で行き来する主要な検問所の一つで、24時間開いています。新しい施設への建て替えにあわせて、交通の流れも変わりつつあります。
報道によると、日曜日の未明には検問所の周辺で車がほとんど進まなくなりました。香港政府で出入境や治安を担当する保安局が現場に指揮所を置き、関係部門の調整にあたりました。その後、警察は「越境車両の流れは通常に戻った」と発表しています。
車を降りた旅客は夜の路上で足止めに
影響を受けたのは車の運転者だけではありません。地元紙は、検問所を出た旅客が乗る車を見つけられず、夜遅くまで路上で待ち続けたと伝えています。新しい検問所の周辺では、バスやタクシーなどの交通手段がまだ十分に整っていないとの指摘も出ています。
香港の自家用車オーナーからも不満の声が上がっています。地元紙によると「8車線あるのに、結局1車線に詰まってしまう」と、合流のしかたを問題視する声もありました。
直通バス業界は「越境白牌車」を問題視
香港と本土の都市を直接結ぶ「直通バス(クロスボーダーバス)」の業界は、渋滞の原因として越境の白牌車を挙げています。香港で「白牌車」とは、営業の許可を受けていない自家用車で、お金を取って客を運ぶ車のことです。日本でいう「白タク」にあたります。業界は、越境できる自家用車が客を乗せて検問所を行き来することが増え、車の量を押し上げていると主張しています。
ただし、この見方は業界側の主張です。白牌車がどれだけ渋滞に影響したのか、具体的なデータは今回の報道からは確認できません。週末の帰省や買い物の時期が重なった、新しい施設の車線の運用に慣れていない、といった別の理由が重なった可能性も考えられます。
背景:拡大する香港と深圳の往来
近年の香港では、週末に深圳へ買い物や食事に出かける「北上消費」が広く定着しています。本土と香港の両方のナンバーを持つ越境車や、香港の自家用車が本土へ乗り入れる制度の広がりもあって、検問所を通る車は増える傾向にあります。新しい検問所では、出入境の処理能力と周辺の交通をどう合わせるかが課題になっています。今後、当局が車線の運用や旅客の移動手段をどう見直すのか、注目されます。
※本記事は香港の現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:Yahoo




