
この記事のポイント
- 北島中央部のワイオウル軍演習場で植生火災が起き、約230ヘクタールが焼けた。鎮火にはさらに1日ほどかかる可能性がある。
- 火は軍の実弾射撃訓練中に出たと報じられている。詳しい原因は報道の時点ではまだ明らかになっていない。
- 煙は国道1号線の一部「デザート・ロード」の上空にも上がった。乾燥する夏を前に、山火事への警戒が強まる。
軍の演習場で大規模な植生火災
ニュージーランド北島の中央部にあるワイオウル軍演習場で植生火災が起き、これまでに約230ヘクタールが焼けました。230ヘクタールは東京ドーム約50個分にあたります。複数の現地メディアによると、消防隊が消火にあたっていますが、燃え続けるのはさらに1日ほどかかる可能性があるということです。
現地紙NZヘラルドなどによると、火は軍が実弾を使う射撃訓練をしている最中に出ました。どのように燃え広がったのか、詳しい原因は報道の時点ではまだ明らかになっていません。
ワイオウルとデザート・ロードとは
ワイオウルは、北島の真ん中に広がる高原地帯「セントラル・プラトー」にある町です。ニュージーランド国防軍の大きな陸軍拠点があり、周りには国内最大級の軍演習場が広がっています。標高が高く、草や低い木がまばらに生える乾いた土地が続くため、射撃や機動の訓練に使われてきました。
演習場のすぐそばを通るのが「デザート・ロード」です。北島を南北に結ぶ国道1号線の一部で、砂漠のように荒れた景色からこの名で呼ばれています。近くにはルアペフ山などの火山があるトンガリロ国立公園もあり、物流や観光で欠かせない道です。今回の火災では、この道の上空に大きな煙が上がる様子が報じられ、通る車の運転手にも注目されました。
演習場の火災というリスク
実弾を使う訓練では、弾が着いた場所や爆発の熱で草木に火がつくことがあります。これはニュージーランドに限らず、世界の軍の演習場に共通するリスクです。日本でも、富士山のふもとにある東富士演習場などで、訓練や野焼きのあとに火災が起きた例があります。
演習場の中には不発弾が残っている恐れがあり、消防隊がどこにでも自由に入れるとは限りません。一般論として、こうした場所の消火は普通の山火事より難しくなりがちです。今回もこうした事情が消火に影響しているのかどうかは、報道からは確かめられていません。
今後の焦点
ニュージーランドはこれから南半球の夏に向かい、乾燥して山火事が起きやすい季節になります。今後は、どこまで燃え広がるのか、デザート・ロードの通行に影響が出るのか、そして訓練の安全管理をどう見直すのかが焦点になりそうです。原因の調べがどう進むかにも関心が集まっています。
※本記事はニュージーランドの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:1News




