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ソウル江南の「最後のバラック村」九龍村で大火災、107人が焼け出される

韓国ソウル・江南区のバラック集落「九龍村」で大規模な火災が起き、77世帯・107人が焼け出され、30代の1人がけがをした。強風で燃え広がり、ほぼ鎮圧までに約10時間半かかった。

ソウル江南の「最後のバラック村」九龍村で大火災、107人が焼け出される
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この記事のポイント

  • ソウル江南区のバラック集落・九龍村で大火災が起き、77世帯107人が焼け出され30代の1人が負傷した。
  • 強風で燃え広がり、消防は対応1段階を出して夜通し消火し、約10時間半後にほぼ鎮圧した。
  • 住民は「今年2回目の大火事」と訴えている。長引く再開発の間の防火対策が改めて課題になっている。
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韓国の首都ソウルの江南区(カンナムグ)にあるバラック集落「九龍村(クリョンマウル)」で大規模な火災が起きました。韓国の複数メディアによると、この火事で107人が住まいを失い、30代の1人がけがをしました。消防は「対応1段階」を出して消火にあたりましたが、強い風で火が広がり、作業は難航しました。

強風で燃え広がり、ほぼ鎮圧まで約10時間半

報道によると、火は密集した住宅をのみ込みながら燃え広がり、約77世帯が被害を受けました。消防は夜通し消火を続け、出火から約10時間30分後に「初鎮」(火の勢いをほぼ抑えた状態)を宣言し、その後は残り火の処理に移りました。

「対応1段階」は韓国の消防が火災の規模に応じて出す警戒レベルの一つで、管轄する消防署の人員と装備をほぼすべて投入する段階を指します。九龍村では木の板やビニール、断熱材などの燃えやすい素材でつくられた家屋が狭い路地に軒を連ねているため、一度火が出ると広がりやすいという指摘が以前からありました。

住民「今年2回目の大火事」

韓国紙・京郷新聞などによると、住民からは「今年だけで大きな火事は2回目だ」と怒りや不安の声が上がっています。九龍村ではこれまでも火災がたびたび起きており、そのたびに住環境の危うさが問題になってきました。焼け出された住民は当面、行政が用意する一時的な宿泊施設などに身を寄せるとみられますが、具体的な支援の内容は今後の発表を待つ必要があります。

高級住宅街に残る「最後のバラック村」

江南区は高層マンションやオフィスビルが並ぶ、ソウルでも特に裕福な地域として知られています。九龍村はその一角、九龍山のふもとにある集落で、1980年代に都市開発で住まいを追われた人々が移り住んで形成されたといわれています。「江南最後のバラック村」とも呼ばれ、韓国の経済格差を象徴する場所として度々取り上げられてきました。

この地区では長年、公営住宅などを中心とする再開発計画が議論されてきましたが、補償や住民の移転をめぐって調整に時間がかかってきました。今回の火災で、移転が終わるまでの間の防火対策や、残る住民の安全をどう守るかが改めて問われそうです。出火原因は警察と消防が調べています。

※本記事は韓国の現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。

📰 情報ソース:한겨레

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