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ベトナム保健相「国民の健康に無関心は不道徳」 臓器移植法案で涙

ベトナムの保健相が、18歳未満の組織提供を含む臓器移植法案の会見で声を詰まらせた。7歳からの意見聴取には批判もあるが、WHOは法案を国際的な慣行に沿うと評価した。

ベトナム保健相「国民の健康に無関心は不道徳」 臓器移植法案で涙
🔥🔥 ローカル度・高

この記事のポイント

  • ベトナムの保健相が臓器移植法案の会見で声を詰まらせ、国民の健康に無関心なのは不道徳だと訴えた。
  • 焦点は18歳未満の組織提供を認める案で、保健相は自発的な意思が原則で強制はしないと強調した。
  • 7歳からの意見聴取には教訓にすべきとの批判が出る一方、WHOは法案を国際的な慣行に沿うと評価した。
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会見で声を詰まらせた保健相

ベトナムで、臓器や組織の提供・移植に関する法律の改正案が議論を呼んでいます。現地紙ダンチー(Dân trí)などによると、保健省トップのダオ・ホン・ラン保健相が記者会見で声を詰まらせ、「国民の健康に無関心でいることは不道徳だ」と述べました。きっかけは、法案に盛り込まれた「18歳未満の人による組織の提供」を認める案です。この案には国内で反発や不安の声が出ていました。

何が議論になっているのか

今回の法案は、人の組織・臓器の提供、摘出、移植のルールを定め直すものです。大手紙VnExpressによると、保健省は18歳未満からの組織提供に関する提案について、わざわざ記者会見を開いて説明しました。ここでいう「組織」は、心臓や腎臓などの「臓器」とは分けて扱われるのが一般的です。ただ、法案で具体的にどの組織を対象とし、どんな条件を付けるのか、詳細までは今回の報道からは確認できません。

未成年の体にかかわる話で、本人の判断力や保護者の同意をどう扱うかが焦点になります。そのため、子どもが圧力を受けたり、悪用されたりしないかを心配する声が出たとみられます。ラン保健相は会見で、法案は「自発的な意思」を原則にしており、「誰にも強制しない」と強調しました。

「7歳から意見聴取」にも批判

法案づくりの進め方も問題になっています。有力紙トゥオイチェー(Tuổi Trẻ)は、法案について7歳以上の子どもからも意見を集めたことを取り上げ、「教訓とすべきだ」と指摘しました。子どもの意見を聞くこと自体には意味があります。一方で、臓器や組織の提供という重いテーマを幼い子どもにどう伝えたのか、その方法が適切だったのかが問われている形です。

WHOは「国際的な慣行に沿う」と評価

一方、法律専門紙のファップルアット・ベトナム(Pháp Luật Việt Nam)によると、世界保健機関(WHO)の代表は、ベトナムの法案が国際的な慣行に沿っていると評価しました。移植を待つ患者に比べて提供者が足りないのは多くの国に共通する課題で、各国は提供の仕組みづくりと提供者の保護の両立に取り組んでいます。

背景と今後の見通し

ベトナムでは医療技術の進歩とともに臓器移植の件数が増えてきたとされます。その一方で、提供者の不足や違法な臓器売買への警戒も、たびたび話題になってきました。今回の法案は、移植医療を広げたい政府の考えと、弱い立場の人をどう守るかという倫理的な問題がぶつかる場面になっています。この法案はベトナムの国会で審議されるとみられます。未成年からの提供の条件をどこまで厳しくするのか、議論の行方が注目されます。

※本記事はベトナムの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。

📰 情報ソース:Báo Dân trí

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