
この記事のポイント
- 裁判所は、イモ西上院選挙区のAPC候補をウゾディンマ知事ではなくオコロチャ元知事だと判断し、INECに認めるよう命じた。
- オコロチャ氏は、知事の書類が偽造と認定されたと主張している。ただし判決の詳しい中身や知事側の反論は確認されていない。
- ナイジェリアでは党内の候補者争いが裁判で決まることが多く、控訴の有無やINECの対応が今後の焦点になる。
ナイジェリア南東部のイモ州で、与党・全進歩会議(APC)の上院議員候補をめぐる争いに裁判所が判断を示しました。現地の複数のメディアによると、裁判所はイモ西選挙区のAPC候補について、現職のホープ・ウゾディンマ州知事の立候補を認めませんでした。そのうえで、元州知事のロチャス・オコロチャ氏を正当な候補と認め、独立国家選挙管理委員会(INEC)にオコロチャ氏を候補として扱うよう命じたと報じられています。
争いの舞台と2人の政治家
イモ州は、イボ人が多く住むナイジェリア南東部の州の一つです。ナイジェリアの国会上院では、36州それぞれに3つの選挙区があり、各選挙区から1人ずつ議員を選びます。イモ西選挙区はその一つです。
オコロチャ氏は2011年から2019年まで州知事を2期つとめ、その後はこのイモ西選挙区の上院議員になりました。ウゾディンマ氏は2019年の知事選で、開票の段階では上位に入っていませんでした。しかし、2020年1月に連邦最高裁判所が結果を覆し、知事に就きました。2人はどちらもAPCに属していますが、州の政界の主導権をめぐって長く対立してきたことで知られています。
オコロチャ氏「知事の書類は偽造と認定された」
判決のあと、オコロチャ氏は勝訴を歓迎しました。そして、ウゾディンマ氏は「一度も選挙で勝ったことがない」と批判し、裁判所が知事の提出書類を偽造と認めたとも主張しました。ただし、これはオコロチャ氏側の説明です。判決が具体的に何をどう認めたのか、知事側がどう反論しているのかは、今回の報道からは確認できていません。
ナイジェリア政治で目立つ「法廷での候補者争い」
ナイジェリアでは、政党内の予備選挙や候補者の決め方をめぐる争いが裁判に持ち込まれることがよくあります。判決で候補者が入れ替わることもめずらしくありません。ウゾディンマ氏自身も、最高裁の判断で知事になった人物です。今回は、その知事が司法の判断で候補の座を失う形となり、現地で注目を集めています。
一般に、こうした判決には上級の裁判所への控訴の道があります。知事側が争いを続ければ、最終的な結論が出るまで時間がかかるかもしれません。現職の知事と元知事が同じ党の公認を争う構図は、APCの州組織の結束や、次の総選挙に向けた党内の力関係にも影響すると考えられます。今後の控訴の有無や、INECの対応が焦点になりそうです。
※本記事はナイジェリアの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:THISDAYLIVE




