
この記事のポイント
- 台風「薔琵」は今後発達し、台湾の分類で最も強い「強烈颱風」になる可能性があると報じられている。
- 来週木曜ごろから3日間ほどが最も近づく時期とされるが、日本へ向かうか台湾へ向かうか進路はまだ定まらない。
- 中央気象署は来週水曜ごろからの高波に注意を呼びかけており、光復節の連休前の天気への影響が心配されている。
台風「薔琵」、強い台風に発達の可能性
台湾で、太平洋上の台風「薔琵(チャンピー)」の動きに注目が集まっています。複数の台湾メディアによると、この台風は今後勢力を強め、台湾の分類で「中度颱風」になり、さらに「強烈颱風」まで発達する可能性もあるとされています。台湾の台風の分類は中心付近の最大風速によって「軽度」「中度」「強烈」の3段階に分かれ、強烈颱風は最も強いランクです。
報道では、来週木曜ごろから3日間ほどが台湾に最も近づく時期になるとの見方が伝えられています。
進路はまだ定まらず 「日本へ向かうか、台湾を直撃するか」
台湾の気象当局である交通部中央気象署(日本の気象庁にあたる機関)は、台風が台湾に近づくおそれがあるとしながらも、進路にはまだ不確かな点が多いと説明しています。現地の気象系SNSの発信では、台風が北へ向きを変えて日本の方へ進むのか、そのまま西へ進んで台湾に向かうのかが分かれ目だとして、両方の可能性を取り上げています。
また、米国の気象機関が出している数値予報や、AIを使った予報モデルの一部が、台風が台湾のすぐ近くを通る進路を示していると報じたメディアもあります。ただし、予報モデルによって結果が違うのはよくあることで、1週間ほど先の進路は大きく変わることがあります。今の段階では「接近の可能性がある」と受け止め、最新の発表を確かめることが大切です。
来週水曜ごろから高波に注意
中央気象署は、台風が直接上陸しない場合でも、来週水曜ごろから沿岸部で「長浪」に注意するよう呼びかけています。長浪とは台風から遠く離れた海岸にも届く、うねりを伴う高波のことです。台湾では毎年のように、釣りや磯遊びの人が波にさらわれる事故が起きています。
光復節の連休前、天気は台風しだい
今回の台風が特に関心を集めている理由の一つが、10月25日の「光復節」です。光復節は、1945年に日本の統治が終わり、台湾が中華民国に編入されたことを記念する日です。長く休日ではありませんでしたが、近年あらためて休日とされ、連休に旅行や帰省を考えている人も多いとみられます。台風が近づく時期が連休の直前と重なるおそれがあるため、現地メディアは「連休前の天気は台風しだい」と伝えています。
一方、台湾ではこのところ過ごしやすい天気が続いていましたが、台風の影響もあって、再び気温が30度を超える「秋老虎(残暑)」がぶり返すとの予報も出ています。台風の進路によっては、沖縄や先島諸島など日本の南の地域にも影響が出る可能性があり、日本でも今後の動きに注意が必要です。
※本記事は台湾の現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:UDN




