
この記事のポイント
- 香港と深圳を結ぶ新皇崗口岸で、重陽節の当日に出入境者が延べ15万2千人を超え、開業以来の最多となった。
- 当局はバスの臨時便を増やして備えたが、通過まで約3時間かかったとの報道があり、職員の人手不足も伝えられた。
- 北上消費や大湾区の一体化で越境者は増える流れにあり、職員の配置と運用の見直しが今後の課題になる。
香港と中国本土の深圳を結ぶ「新皇崗口岸」で、重陽節の当日に出入境した人が延べ15万2千人を超えました。香港メディアによると、この口岸が通関を始めてから最も多い数字です。祝日の人出で大きな記録が出た一方、現場の混雑や体制についての課題も報じられています。
新皇崗口岸と重陽節とは
口岸(こうがん)は中国語で出入境検査場のことです。皇崗口岸は深圳市福田区にあり、香港側の落馬洲と向かい合う、昔からの主要な陸路の検査場です。古い施設を建て替えたものが「新皇崗口岸」で、香港と本土の出入境の手続きを同じ建物で行う仕組みを取り入れたと伝えられています。
重陽節は旧暦9月9日の伝統行事で、香港では祝日です。お墓参りをしたり、高い所に登ったりする習慣があります。祝日に合わせて本土へ出かける香港の人も多く、毎年、各地の口岸が混み合います。
記録的な人出と長い行列
報道によると、香港の入境事務処(日本の出入国在留管理庁にあたる役所)は、当日の午後から夜に入境が集中すると予想していました。運輸署もバス会社に臨時便を増やすよう指示するなど、交通面で備えていました。
それでも現場はかなり混雑しました。香港の新聞「東方日報」は1面で新皇崗口岸の長い行列を取り上げ、通過まで約3時間かかったと伝えています。また、「香港01」は、現場の入境事務主任(IO)が人手不足を訴えて助けを求めていると報じました。管理職の席が空いたままで、最前線の職員に十分な支えがないとする内容です。どれほど人員が足りないのかは、当局の公式発表では確認できていません。
大湾区の一体化と今後の課題
香港では近年、週末や祝日に深圳などへ買い物や食事に出かける「北上消費」が広がっています。香港・マカオと広東省の都市をまとめた経済圏「粤港澳大湾区(グレーターベイエリア)」の構想もあり、行き来はさらに増える方向です。新皇崗口岸はその要となる施設とみられており、地元の経済メディアは「大湾区とつながる節目」とも書いています。
一方で今回の混雑からは、施設が新しくなっても、人の配置や交通の手配が追いつかなければ、待ち時間は短くならないことがわかります。年末年始や旧正月など、これからも人出が多い時期は続きます。当局が職員の配置や運用をどう見直すのか、注目されます。
※本記事は香港の現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:Yahoo




