
この記事のポイント
- WHOは、ナイジェリアがエボラ終息を宣言するには42日間の監視期間を終える必要があるとの考えを示した。
- 42日は最長潜伏期間21日の2倍で、この間に新しい感染者が出れば監視は最初から数え直しになる。
- NCDCは隔離された接触者への週10万ナイラの手当や患者の移送について説明し、対応の正しさを訴えている。
WHOが示した「42日間」という条件
西アフリカのナイジェリアで、エボラ出血熱への警戒が続いています。現地の主要紙ガーディアン・ナイジェリアやパンチなどによると、世界保健機関(WHO)は、ナイジェリアが「エボラのない国」と認められるには、42日間の監視期間を最後まで終える必要があるとの考えを示しました。
エボラ出血熱は、エボラウイルスによる重い感染症です。感染した人の血液や体液に触れることで広がり、高熱や出血などの症状が出て、致死率が高いことで知られます。
なぜ42日なのか
WHOの一般的な基準では、エボラの潜伏期間は最長21日とされています。終息を宣言するには、最後の患者が回復するか亡くなり、検査で陰性が確認された日から、その2倍にあたる42日間、新しい感染者が出ないことが条件です。潜伏期間を2回分見ることで、見逃しの危険を小さくする考え方です。
この間、当局は患者と接触した人の健康状態を毎日確かめ、熱などの症状が出たらすぐに隔離・検査します。監視の途中で新しい感染者が見つかれば、42日の数え直しが始まります。
当局の対応と広がる関心
今回の対応の中心は、ナイジェリア疾病予防管理センター(NCDC)です。現地報道によると、NCDCは隔離された接触者に週10万ナイラの手当を支給していると説明し、これは当初の計画には無かったものだと明らかにしました。隔離中に働けなくなる人の暮らしを支え、隔離に応じてもらいやすくするねらいがあるとみられます。また、NCDCは患者を移送した判断を正当なものだと説明し、国内の医療体制が信頼されていないという見方を否定しました。
首都アブジャのアメリカ大使館も10月27日付で健康に関する注意情報を出しており、国外からも関心が集まっていることがうかがえます。
背景:2014年の経験
ナイジェリアは人口2億人を超えるアフリカ最大の人口国で、最大都市ラゴスは人の行き来が非常に多い都市です。2014年に西アフリカでエボラが大流行したとき、ナイジェリアにも感染者が入りましたが、接触者を素早く追跡して封じ込め、同じ年に終息が宣言されました。この対応は、国際的にも成功例として評価されています。
今回も、42日間の監視を無事に終えられるかが焦点です。ただ、現時点の感染者数や監視の残り日数など詳しい状況は、報道からは確かめられていません。今後のNCDCとWHOの発表が注目されます。
※本記事はナイジェリアの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:The Guardian Nigeria News




