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豪作家ブランシュ・ダルプジェ氏死去、家族が遺した最後の言葉を公開

元豪首相ボブ・ホーク氏の妻で作家のブランシュ・ダルプジェ氏が82歳で死去。家族は「互いを愛し合いなさい」という本人最後のメッセージを公開した。

豪作家ブランシュ・ダルプジェ氏死去、家族が遺した最後の言葉を公開
🔥🔥 ローカル度・高

この記事のポイント

  • 豪作家ブランシュ・ダルプジェ氏が82歳で死去し、現地主要メディアが相次いで報じた。
  • 家族が本人最後のメッセージ「互いを愛し合いなさい」を公開し、反響が広がっている。
  • 元首相ボブ・ホーク氏の妻という枠を超え、作家としての知性と人柄が評価されている。
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オーストラリアの作家、82歳で死去

オーストラリアの作家ブランシュ・ダルプジェ(Blanche d’Alpuget)氏が82歳で亡くなったと、現地の公共放送ABC(オーストラリア放送協会)や有力紙シドニー・モーニング・ヘラルドなどが相次いで報じました。伝記作家・小説家として長く評価を受けてきた人物で、オーストラリアでは文化面だけでなく政治史とも深く結びついた存在として知られています。

報道によると、家族は彼女が最後に残したメッセージを公表しました。その中心にあった言葉が「Love one another(互いを愛し合いなさい)」です。作家としての膨大な仕事の締めくくりに選ばれたのが、複雑な理屈ではなくこの短い一文だったことに、現地では多くの反響が寄せられています。

「ボブ・ホークの妻」だけではない人物像

日本の読者にとって、彼女の名前は「元オーストラリア首相ボブ・ホーク氏の妻」として紹介されることが多いかもしれません。ボブ・ホーク氏は1983年から1991年まで労働党政権を率いた首相で、経済改革や労使協調路線で戦後オーストラリア政治に大きな足跡を残した人物です(2019年に死去)。ダルプジェ氏は後年ホーク氏と結婚し、その晩年をともに過ごしました。

ただし現地報道は、彼女を「首相夫人」という枠でのみ語ることへの違和感をはっきり示しています。英紙ガーディアンのオーストラリア版は、彼女が単に有名政治家の妻だったのではなく、強靭な知性を持ち、そして出会った人の良い面だけを見ようとする人だったと評しました。ホーク氏の伝記を手がけた作家でもあり、書き手としての独立した実績が本人の評価の核にあるという見方です。

訃報が文化ニュースとして扱われる背景

オーストラリアでは、作家や芸術家の訃報が単なる個人の死ではなく「国の記憶を語る機会」として比較的大きく扱われる傾向があります。英国から移民国家として歩みを進めてきた同国では、自国の言葉で自国の物語を書いた世代の書き手に対する敬意が強く、政治史の当事者に近い位置にいた作家の死はとりわけ注目を集めやすい、と一般的には説明できます。

今回、家族が本人の最後の言葉という私的なものをあえて公にしたことも、この文脈で受け止められているようです。政治的対立や社会の分断が各国で語られる時代に、長く人間を観察してきた作家が最後に選んだのが「互いを愛し合いなさい」という言葉だった——その対比が、現地で静かな共感を呼んでいるとみられます。なお、葬儀や追悼行事の詳細など、本稿執筆時点で確認できていない点については断定を避けます。

日本の読者にとっての意味

日本では、オーストラリアの文学者個人の訃報が大きく報じられることはほとんどありません。しかし、ある国で「誰の死がどう語られるか」は、その社会が何を大切にしているかを映す鏡でもあります。政治家の妻という肩書きを超えて、書き手としての知性と人柄が繰り返し言及されている点は、オーストラリア社会の価値観の一端をうかがわせます。

※本記事はオーストラリアの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。

📰 情報ソース:ABC News & Headlines – Australian Broadcasting Corporation

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